岐阜第一の阪口楽選手はエースとしても活躍しているが、「打者としてプロに行きたい」と話した。幼い頃から中日ファンだったという。
打者としてプロに
阪口楽選手は昨年夏の岐阜独自大会で、中日にドラフト5位で指名された帝京大可児・加藤翼投手の149キロの高めのストレートを軽く振り抜くと、打球はライトスタンドの中段に飛び込む特大のホームランとなった。「今までで一番いい感触でした」と話していた。
その一打もあり、今年の高校生スラッガーとしてトップクラスと評価され、秋の大会にも多くのスカウトが足を運んだ。しかし東海大会では3試合10打席でノーヒットに終わり、センバツ出場も逃した。「今までで一番力不足を感じた大会だった」と悔しさを見せる。
しかし、その悔しさは阪口選手にとって良い機会になった。この冬は「自分の打撃はバットにボールを乗せて運ぶというイメージ。今まで以上にボールとバットの接触時間を意識するようになった」とバットを振り込み、また体重も昨秋から5kg増やして92kgとなり、パワーアップも図る。
昨年はエースとして投げることが多く、守備も一塁を守ったが、今年はサードやライトの守備練習も行っており、将来への活躍の幅を広げている。田所監督は「本格化はまだ先。なのにあれだけ飛ばせるし、本来は打率も残せる。これからどうなるか楽しみ」と話す。
中日ファン
岐阜県高山市出身で、祖父の影響もあり幼い頃から中日ファンだという阪口選手、あこがれの選手に、大谷翔平選手の他、2009年にホームラン王になったブランコ選手を挙げる。
中日は2018年に岐阜出身の根尾昂選手を1位で獲得すると、2019年には愛知県出身で、同じく高校生内野手の石川昂弥選手を1位で獲得した。そして2020年は愛知出身の高橋宏斗投手を1位で獲得しており、地元・準地元の高校生の1位指名が続く。
そして今年も、課題の外野手の候補として阪口選手の指名の可能性は、かなり高いと見られる。与田監督が投手中心のチーム作りを考えているが、その与田監督も納得するような今年の活躍を見せたい。
岐阜県高山市出身の祖父の影響で幼いころから中日ファンという阪口。憧れの選手はエンゼルスの大谷翔平だが、中日に限れば「豪快な打撃に憧れる」と2009年本塁打王のトニ・ブランコを挙げる。大谷のしなやかさとブランコの豪快さを兼ね備えた和製長距離砲になるため、さらなる進化を続ける。
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