春季高校野球東海大会が開幕し、愛工大名電vs岐阜第一の試合は延長12回、田村俊介選手のタイムリー3ベースヒットで決着した。
二刀流対決
この試合は愛工大名電で二刀流の田村俊介選手と、岐阜第一の阪口楽選手の、ともに投手も務める左のスラッガー対決が注目された。
試合は、岐阜第一で先発した阪口楽投手が、7回まで愛工大名電打線を1失点に抑えていたものの、8回に3点を失い4-4の同点に追いつかれた。試合は延長に入り11回まで決着がつかず、延長12回に突入した。
その12回、ノーアウト1塁で打席に入った愛工大名電の田村選手は、阪口投手のスライダーを叩いてライトオーバーのタイムリー3ベースヒットを打ち、ここで172球を投げた阪口投手は降板する。その裏を無失点に抑えた愛工大名電が試合を制した。
田村選手は、12回の前までの阪口投手との対戦を振り返り、スライダーで空振りをしていた事から、「感触は悪くなかった。次もスライダーで来ると思った」と冷静に配球を読んだ。「いい感じで振れた。阪口は有名で名前も知っていたので少し意識したけど、自分のプレーをすることを心掛けた」と話した。
対する阪口選手はこの日は5打数ノーヒットで3三振、145キロ左腕の田村投手は登板しなかったものの、寺嶋大希投手など4人の投手が登板した愛工大名電投手陣が抑えた。阪口選手は「実力の問題。実力のなさがはっきりと分かった。夏まで1カ月半、鍛えたい」と涙を拭いた。
この日は多くの球団が視察に訪れたが、中日・清水スカウトは「警戒されている中でも、ちょっと甘くなると持っていく。打力は頭一つ抜けている」と打撃を高く評価した。
高校通算28本塁打の田村選手、高校通算23本塁打の阪口選手には、これからもスカウトが注目を続けそうだ。

視察した中日・清水スカウトは「警戒されている中でも、ちょっと甘くなると持っていく。打力は頭一つ抜けている」と高評価した。今大会は背番号8を着ける二刀流。まずは野手で能力を示した。
186センチ、87キロの左打ちの強打者。最速143キロ右腕としては被安打12、172球の熱投だったが、プロのスカウトが注目する高校通算23本塁打の打撃は5打数無安打3三振だった。
コメント
阪口のこの成績でもこれからもスカウト注目するもんなんですか?