明石商が夏の兵庫大会初戦を迎え、来田選手のプロ初ホームランで勢いのついた打線が、8回コールドで勝利を掴んだ。福本綺羅選手など注目選手がおり、巨人など5球団のスカウトが視察をしている。
来田選手の初ホームラン
試合前に、昨年までチームを引っ張った来田涼斗選手のプロ初ホームランの報がナインに届き、チーム内で歓声と拍手が沸き起こった。今年のドラフト候補として注目される福本綺羅選手も「スイッチが入った」と話す。
その勢いのまま臨んだ加古川東戦、初回に先制をすると、4回には一挙5得点で試合を決めた。福本選手も2安打1打点の活躍を見せ、7回コールド8-0で初戦を突破した。
春はチームはどん底だった。来田選手、中森投手という打線と投手の核が抜け、そのチームと比較をされた。また公立高ということもあり、新型コロナの影響で練習試合ができないなど、不利な状況もあった。春の県大会では初戦で神戸弘陵に0-10のコールド負けをしていた。
しかしその悔しさから、限られた練習時間や機会の中で成長をした。そして試合前に来田選手からの強烈な後押しで、夏に突入することができた。
この日は巨人、広島、千葉ロッテ、オリックスなど5球団が視察をした。
広島・鞘師スカウト:「体も大きいし、来田君みたい。プレースタイルも似ているかな。肩も足もある。バランスがいい素材です」
千葉ロッテ・榎アマチーフスカウト「変則左腕投手でも、自分のフォームを崩さず打てていた。足もあるし、スイング自体も強い。体が強いイメージですね」
オリックス・下山スカウト:「同じような高い能力は持っていると思います」
活躍を見せた福本綺羅選手、同じ俊足・左打ちの外野手である来田選手に続きたい。そして来年には、同じように後輩を勢いづける活躍をプロで見せたいだろう。
来田選手の活躍は、後輩にも好影響かもしれない。高校卒ルーキーで、1年目の7月のこの時期までにファームで安打を量産して1軍に昇格し、1軍でも結果を残した。このことでスカウトも、福本選手にもその可能性を込めた目で見るようになるかもしれない。
実際に、スイングスピードでは来田選手には及ばないかもしれないが、足などのスピード感などは来田選手に並ぶものがある。勢いづいた明石商の行方を見守りたい。

▽広島鞘師スカウト(福本について)「体も大きいし、来田君みたい。プレースタイルも似ているかな。肩も足もある。バランスがいい素材です」
▽ロッテ榎アマチーフスカウト(福本について)「(1回の左前打は)変則左腕投手でも、自分のフォームを崩さず打てていた。足もあるし、スイング自体も強い。体が強いイメージですね」
12日には「頑張れよ」とLINEで激励されていただけに、恥ずかしいプレーはできなかった。5球団が視察しオリックスの下山真二スカウトも「同じような高い能力は持っていると思います」と評する、まさに“来田2世”だ。
逆襲に燃える明石商ナインが球場に着くと、勇気づく朗報が舞い込んできた。狭間善徳監督(57)が、来田のプロ初アーチを告げると、「オーッ!」と歓声と拍手が沸き起こった。
プロ注目の4番福本が「スイッチが入った」というように、1回に先制すると3回にも追加点。4回はスクイズや、岡原圭佑内野手(2年)の右翼フェンス直撃の走者一掃の適時二塁打などで一挙5点を奪った。
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