横浜創学館の149キロ右腕・山岸翠投手が4回2安打無失点の投球を見せ、北海道日本ハムのスカウトが高評価をしている。
戸郷投手をお手本
山岸翠投手は、右のやや横から、腕をややアーム式のように投げる右腕投手で、巨人の戸郷投手のフォームをお手本としている。中学時は上から投げており、高校入学時は131キロだった速球が、高校で今のフォームにして149キロまで球速が上がったという。
この日は最速は144キロを記録、3回にはノーアウト1,3塁のピンチを背負うなどしたものの、このピンチもストレート勝負で抑えきり、4回を2安打無失点に抑えた。「ストレートが一番の武器なので押した。打たれたら、また努力するのみだと思いました」と話した。
この試合には阪神、北海道日本ハムなど5球団が視察し、北海道日本ハムの坂本スカウトは「直球のキレ、伸びは非凡なものがある」と評価した。
戸郷投手が2018年、アーム式のフォームでスカウトの評価が分かれ、ドラフト上位クラスと見られていたのが、一切にはドラフト6位での指名となった。しかし、プロ入り五は1年目で結果を出し、先発の柱の一角として活躍をしている。
まだフォームにバラツキのある山岸投手だが、プロ志望届を提出する予定で、その可能性を見てドラフト候補としてリストアップする球団がありそうだ。

手本にしているのは同じスリークオーターの巨人の戸郷。このフォームからの直球にはスカウト陣も注目しており、日本ハムの坂本スカウトは「直球のキレ、伸びは非凡なものがある」と高く評価した。この日はスカウトの計測で最速144キロ止まり、変化球もスライダーとシンカーだけ。プロ志望届を出す方向の変則右腕が、チーム初の甲子園に向けてギアを上げていく。
3回、二塁打と自身の捕球エラーも絡み無死一、三塁のピンチを作ると、絶対的エースはギアを上げた。力のある直球を多投。1番梅原陸輝内野手(3年)を空振り三振、2番守屋汰一外野手(3年)を一邪飛に打ち取ると、次打者の打席で井上洸太捕手(3年)が盗塁を刺し、無失点で切り抜けた。森田誠一監督(56)は「初戦で緊張もあったと思うが、ピンチを乗り切って落ち着いたかな」と、裏の7得点につなげる3回の力投をたたえた。
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