専大松戸のプロ注目サイドハンド・深沢鳳介投手が、東海大市原望洋戦で5安打9奪三振で1-0で完封した。
最後はマウンドで
東海大市原望洋との試合は、専大松戸が甲子園に出場するための大一番として、持丸監督がエース・深沢鳳介投手を先発のマウンドに送った。
試合は2回に味方が先制点を奪うものの、東海大市原望洋の木村投手もその1点しか与えない。その中で深沢投手は得意の2種類のスライダーとストレートを内角・外角に投げ分ける投球に、球速を落とした変化球で奥行きの変化も使い、9回を5安打9奪三振で完封した。
炎天下の中での登板に、最後の打者が打ち取られるのを見ると同時にマウンドに倒れ込んだ。熱中症の症状で足がつり、最後は両脇を抱えられて整列した。
この投球を視察した千葉ロッテの榎チーフスカウトは「ベースを広く使うことができ、投球がうまい。テクニックがあり意識が高い。追い込んでボール球で誘ったり、投げミスも少ない。長いイニングでゲームプランが立てられる投手ですね。斎藤雅樹さんのようになれる可能性がある」と話し、プロで180勝を挙げたサイドハンドにイメージを重ねた。
千葉ロッテに進んだ横山投手と比べると、球の強さやパワーは横山投手の方が上だが、横山投手はアウトコース高めのストレートと変化球のコンビネーションで投げていたのに対し、深沢投手はアウトコースの制球はもちろん、インコースにもストレートでツッコミ、変化球でえぐる投球を見せる。
体も大きくない投手でパワーの面が気になるが、球速もこの日は最速144キロを記録し、昨年秋の137キロからどんどん速くなっている。センバツ、そしてこの夏と結果を出し続け、徐々にプロのスカウトも、候補としての視線になってきたかもしれない。

この試合を視察したロッテ榎アマチーフスカウトは「テクニックがあり意識が高い。追い込んでボール球で誘ったり、投げミスも少ない。長いイニングでゲームプランが立てられる投手ですね」と評価した。
プロ注目の深沢はセンバツ後に平均球速アップを目指した。昨秋は最速137キロだったが、この日は140キロ台を30回以上も計測した。視察したロッテ・榎康弘アマチーフスカウトは「ベースを広く使うことができ、投球がうまい。将来は(元巨人の)斎藤雅樹さんのようになれる可能性がある」と、通算180勝を挙げたサイドハンドの姿を重ねた。
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