二松学舎大付の146キロ左腕・秋山正雲投手がこの夏の初登板を完封で飾った。巨人、福岡ソフトバンクのスカウトが評価をしている。
最速は142キロ
秋山正雲投手は170cm75kgと体は大きくないものの、マウンド上では大きく見える左腕投手で、この日も序盤からストレートで押し込む投球を見せた。
夏初戦の緊張感で、味方がなかなか得点を挙げられない中で力を入れた投球が続いたが、「いつか点を取ってくれると、野手を信じました」と、途中からは変化球を増やして粘る強く投げた。
5回に味方が得点を奪うと、7回には1アウト満塁のピンチを背負う。そこで秋山投手は「スコアリングポジションにランナー。気持ちを上げようと思いました」と、この最速の142キロのストレートで空振り三振を奪う。続く打者も140キロのストレートで空振りを奪い、ギアチェンジをして2者連続三振で抑えた。
結局、9回を投げて3安打10奪三振で完封、プロ注目投手の見事な完封劇だった。
視察した巨人の榑松スカウト統括は「真っすぐは力があり、右打者の内への角度がいい。タイプ的にも大江2世ですね。投球スタイルもそっくり。間違いなくドラフト候補には入ってくる」と、2016年に6位で指名した大江竜聖投手と比較すると、福岡ソフトバンクの宮田スカウトも「右打者にも左打者にも真っすぐをインコースに投げられる」と評価した。
今年の高校生左腕投手の候補の中では、小柄だがボリュームのある投球ができ、上のほうにランクされる投手だろう。指名をしても面白いのではないかと思う。

視察に訪れた巨人・榑松アマスカウト統括は「内角にきっちり投げられる。まさに大江2世。投球スタイルもそっくり」と高評価。同校OBで同じ左腕の巨人・大江竜聖投手とその姿を重ねていた。
巨人榑松スカウト統括は「真っすぐは力があり、右打者の内への角度がいい。タイプ的にも“大江2世”ですね」と、二松学舎大付出身で同じ左腕の巨人大江になぞらえた。先輩になぞらえられることに、秋山は「うれしいです」と素直に喜んでいた。
タイプは違うが、OBで夏の甲子園初出場時のエース左腕、大江竜聖(巨人)に憧れる。「高校時代にピンチになるとギアを上げていたそうなので、参考にしている」。2点リードの7回。右翼線二塁打、死球、中前打で1死満塁とされ、ギアチェンジした。「上げるのは球速ではなく気持ち」。この日最速142キロをマークした直球を軸に連続三振に仕留めた。プロ注目の最速146キロ左腕について、ソフトバンクの宮田スカウトは「右打者にも左打者にも真っすぐをインコースに投げられる」と投げっぷりの良さを評価した。
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