土佐塾高校で両手投げ、両打ちで注目された寺田啓悟投手が、投げては5回6安打2失点、打っては1安打の活躍を見せたものの、2-3で岡豊に敗れ、高校野球を終えた。
左投げにスイッチも
寺田啓悟投手は書くのも箸を持つのも右だが、野球を始めた小学校2年時から、両投両打をしていた。土佐塾高校でも話題となったが、昨年秋は高知大会ベスト4に進出した。右からは138キロを記録し、ドラフト候補としての名前が挙がった。
この日は右投げで先発をし、2回2アウトまでノーヒットに抑えた。そして「自分の左に対して相手打者のタイミングを確認するため」と、左投げにスイッチをしたものの、四球と与えると初ヒットを許し、以降は右投げで5回を6安打2失点に抑えた。
6回からショートに入った寺田選手は、打撃では相手が右投手だったため、全て右打席に立ったが、7回にセンター前ヒットを打ち、4番バッターとしてヒットを一本残した。
寺田選手は「レベルの高いところでは人とは違うことをしないといけない。両投両打でプロになる」と、小さい頃からプロ入りを目標にしている。「高校野球という人生の中でも大事な期間で両投両打でやらせてもらえたのは大きなこと」とチームに感謝した。
次のステージでは右で145キロを超え、左でも130キロ中盤から後半を投げて欲しい。チームで4番を打ち、ショートも守れるセンスの良さがある。本来ならばどこのポジションならプロに行けそうかを判断することになるが、寺田選手の場合、投手・遊撃手でも一流になってほしいと思う。

文字を書くのも、箸を持つのも右手だが、野球を始めた小2からすでに両投両打だった。「レベルの高いところでは人とは違うことをしないといけない。両投両打でプロになる」と夢を追って、投打スイッチに強いこだわりを持ってきた。「高校野球という人生の中でも大事な期間で両投両打でやらせてもらえたのは大きなこと」と、自身のスタイルを認めてくれたチームに感謝した。
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