関西国際大の翁田大勢投手が、最速153キロを記録し、1回を無失点に抑えた。阪神大学リーグは無観客試合で、スカウトの視察も許されていない。
8月にスカウトが視察
この日の天理大戦で7回に登板した翁田大勢投手は、最初の打者に150キロのストレートで空振り三振を奪うと、続く打者の初球に152キロ、そして153キロと自己最速を更新した。
その153キロはレフト前にヒットとなり、その後、2アウト1,2塁のピンチを背負ったものの、最後はスライダーでセンターフライに打ち取り、1回を無失点に抑えた。四球を出してピンチをつくったが、「士気を高めて、自分の投球で流れを持ってこようと思った。四球を出したのは反省です。真っすぐは自分の理想に近い球になってきている。変化球がもう少しダメでした」と反省をした。
関西国際大も新型コロナの影響で練習が再開されたのが3日前、翁田投手も練習不足の状態だった。阪神大学リーグは球場でスカウトの視察が許されておらず、リーグ戦では成績を残すことでしかアピールすることができない。
春に状態が良くなく、アピールすることができなかった翁田投手には厳しい状況となるが、8月下旬の練習試合で2度登板をした際には、スカウトが大挙して視察し、「いい真っすぐを投げていた。球の強さは屈指だと思う」「短いイニングなら1軍でも通用する」という評価を受けていたという。
プロ志望届も提出しており、これからもスカウトが直接見れない中で、目標のプロ入りを目指して最後のアピールを続ける。
今秋のドラフト候補だがプロのスカウトの目に触れる機会は限られている。同リーグは春の公式戦期間中から新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言発出後、球場でスカウトが視察できず、秋季リーグでも同じ措置が続く。翁田も「仕方ないです」と話すがマウンドで全力投球を怠らない。プロ志望届も提出し「自分が投げて勝てる投手になりたい」と話した。
8月下旬に2度、練習試合で登板し、スカウトが大挙して視察した。評価は上々だ。あるスカウトは「いい真っすぐを投げていた。球の強さは屈指だと思う」と話せば、別のスカウトも「短いイニングなら1軍でも通用する」とうなずく。


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