阪神大学リーグでは、天理大のエース・井奥勘太投手が甲南大戦で完封勝利し、優勝を決めた。プロ志望届を提出せず、来年からパナソニックでプレーする左腕が意地をみせた。
2年後は必ずプロに
今季は1部が7大学での総当りとなっている阪神大学リーグで、天理大のエース・井奥勘太投手は、素晴らしい投球をしている。
9月5日の追手門大戦で7回4安打無失点で勝利すると、関西国際大、神戸国際大、大阪産業大、大阪体育大との試合でも先発して勝利を挙げ、そしてこの日の甲南大戦では3安打8奪三振完封、100球で完封勝利を挙げた。これで対戦した6大学すべてから勝利し、6勝0敗の成績となった。
井奥投手は春のリーグ戦でも炎の3連投などで、逆転優勝に大きく貢献をしている。最速145キロの速球に多彩な変化球を見事に織り交ぜる投球で、スカウトも注目をしていた。
大学野球選手権でも初戦の石巻専修大戦で8回コールド4安打7奪三振、堂々の完封勝利を挙げていた。しかし、6月には社会人に進むことを検討しており、パナソニックから内定を取ると、プロ志望届は提出しなかった。
それでもプロ野球への思いは強い。ドラフト当日は、巨人からドラフト1位指名された、リーグのライバルでもあり、高校時から知人の翁田大勢投手にLINEでメッセージを送った。
この日も「2年後は必ずプロに」と話し、プロへの思いを語った。今年、ドラフト会議では多くの大学生左腕が上位で指名された。その選手がプロで2年間でどのような成績を残すか、そして、井奥投手がパナソニックで2年間でどんな成績を残し、どんな成長を見せるか注目したい。

左腕エースの井奥勘太が無四球の被安打3で今秋初完封。「このリーグ戦は初回から思い切り投げることを心がけていた。それが完封につながったのは良かった」。今秋は対戦した全6校から勝ち星を挙げる大車輪の活躍に胸を張った。プロ志望届を提出せず、社会人のパナソニックに入社予定。「2年後は必ずプロに」といい、ドラフト当日は高校時代から旧知で巨人から1位指名された関西国際大・翁田にLINEでエールを送った。まずは大学生活の有終を飾るべく、関西代表の座を奪いにいく。
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