最速146キロの速球を投げ、プロ志望の意思を示していた滋賀短大付の上藤大輝投手だったが、この日の2回戦で八日市南に敗れて姿を消した。アクシデントの影響が残った悔しい夏となった。
側頭部直撃
上藤大輝投手は6月の練習試合で登板中に、ライナーが右側頭部を直撃して病院で検査を受けた。骨折などは無かったものの、「球が向かってくるのが怖くなって。球を持つと手が震えた時期もあります」と話し、その後、練習試合ではほとんど投げることができず、インコースにも投げられなくなったという。
この日の八日市南戦は2-2で迎えた6回に登板をしたが、「外角だけ」で勝負をした。球速は140キロを記録したものの、7回にはホームランを浴びるなど3イニング連続で1点を奪われ、3-5で敗れた。
「調子は70から80ぐらい。ホームランを打たれたのは今も後悔してます。自信を持ってストレートを投げておけば」と話した上藤投手、これまで進路についてプロ志望届を提出する意向を示していたが、「とりあえず心を落ち着かせて、きょうのことを忘れず、これから練習をしてもう一回、考えたい」と話し、再考することを示唆した。
影響が残っている状況で自分の状態とプロ側の評価を確認し、悔いのない決断をしてほしいと思う。

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