センバツで優勝した健大高崎、2年生エースの佐藤龍月投手はこの優勝を通過点であることを強調した。
通過点
甲子園初優勝を果たした健大高崎、今大会は5試合とも2年生の佐藤龍月投手と石垣元気投手の2枚看板の継投で勝利した。この日の報徳学園との決勝戦でも先発した石垣投手が8回までを2失点に抑え、9回に佐藤投手が1イニングをノーヒット1四球2奪三振で無失点に抑えた。
佐藤投手は中学時代にU15代表に選ばれ、進学時には50校以上から誘いを受けたが、兄がプレーしていた健大高崎に進学を決めた。1年時から注目される中で、同学年に北海道から来た石垣投手という速球派がおり、エースを競い合うライバルとして成長した。
この日も先発して完投も出来そうな石垣投手だったが、8回まで投げ終えるとブルペンで投球練習を続けていた佐藤投手の元に足を運び声をかけた。佐藤投手は準々決勝までに指の皮が剥け、この日も「昨日より出血していた」と話す中で登板し、胴上げ投手となった。石垣投手は「佐藤は自分が成長するために必要な存在」と話し、佐藤投手も石垣投手があっての高校での成長を感じている。
その佐藤選手は今大会の優勝について、「甲子園は自分の力以上のピッチングをさせてくれた。でも、この結果はチームとしては通過点だし、自分自身も最終的にはメジャーの舞台で活躍したいので」と話した。優勝したことがゴールではなく、チームとしては夏の連覇、そしてまだ2年生ということで来年のセンバツや夏の甲子園もある。そして自らも将来のプロ野球やメジャーリーグでのプレーをイメージする。
来年、佐藤投手と石垣投手はドラフト候補として”甲子園優勝投手”の冠をつけて注目されることになることになるが、夏、来年にどんな成長した姿を見せてくれるのかが楽しみだ。

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