夏の高校野球兵庫大会では、プロ注目の遊撃手・中村俊瑛選手や、2年生で151キロの速球を投げる新井瑛太投手などを要した滝川高校が、強豪の神戸国際大付と対戦したが、6-4と接戦の戦いに末に敗れた。中村選手は大学進学を表明した。
8球団視察
この日は2年生で151キロの速球を投げて注目される新井瑛太投手が先発し、神戸国際大付に挑んだ。初回に先制点を許した新井投手だが、2回に操作一掃のタイムリー3ベースヒットを自ら放って3点を勝ち越した。
しかし強豪私学の打線に3回以降1点ずつ失って5回に同点に追いつかれると、7回には暴投で勝ち越しを許し、9回にも1点を奪われて4-6で敗れた。新井投手は最速147キロを記録し、7回で124球を投げて8安打5失点だった。打撃では3打数3安打4打点と非凡な打撃センスも見せたが、勝ち越しを許した暴投について「少し置きに行こうとしてしまって、指に引っかかった」と話し、「粘りきれなくて、負けてしまったことが悔しい」と敗戦を噛み締めながら語った。
この日は神戸国際大付との対戦で、津嘉山憲志郎投手などもベンチ入りしていることから、阪神、北海道日本ハムなど8球団のスカウトが視察をしたが、新井投手に
中日・山本スカウト:「両方できる」
阪神・熊野スカウト:「速いボールを投げる。フォームにクセがない。村上のようなタイプ」
と評価し、阪神・村上投手のようなタイプと評価したほか、投球とともに打撃についてもチェックをしていた。
中村選手は大学進学へ
また、遊撃手としてプロが注目していた中村俊瑛選手は、この日は初回1アウト、1,2塁の場面でヒットを打つなど4打数1安打を記録した。
この日視察した東京ヤクルトの橿渕スカウトが「バッティングがいい」と評価し、北海道日本ハムの荻田スカウトもスイングの力強さ、速さ、二遊間の守備などを評価していたが、今後について聞かれると、「夏の結果次第と言ってきたけど、ふがいない結果になった。大学に進学しようと思います」と話し、プロ志望をせずに大学に進学することを明らかにした。
中村選手は試合に敗れて号泣する新井投手に「兵庫のナンバー1ピッチャーになれよ」と声をかけ、新井投手も「意思や思いを継いで戦っていけたら」と涙を拭いた。





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