全国高校野球選手権大会は準決勝が行われ、山梨学院(山梨)が沖縄尚学(沖縄)に4-5で逆転負けを喫し、初の決勝進出はならなかった。この試合で、4番・捕手の横山悠選手(3年)が、夏の甲子園史上6人目となる大会タイ記録の8打数連続安打をマーク。しかし、チームは惜敗し、試合後、横山選手は大学で野球を続ける意向を明かした。
大会タイ記録の8打数連続安打「やってきたことが全て出し切れた」
横山悠選手のバットが、この日も火を吹いた。初回2死二塁のチャンスで、沖縄尚学のエース・末吉良丞投手(2年)からライト前に先制のタイムリーヒット。これで2回戦の第4打席から、3四死球、2犠打を挟んで8打数連続安打とし、2004年の日大三・松島侑也選手以来となる大会タイ記録に並んだ。
3回の第2打席はセンターフライに倒れ、新記録達成はならなかったが、9回にもレフト前ヒットを放つなど、4番として最後まで存在感を示した。「日本一を狙う中で、記録に並べたことはうれしい。1年間やってきたことが全て出し切れた甲子園だった」と、聖地でのプレーを振り返った。
個人としては歴史に名を刻んだが、チームはあと一歩及ばなかった。初回に先制し、6回には4-1とリードを広げたが、終盤に逆転を許した。「初回にタイムリーが出たり、チームが欲しいところで1本出せた」と手応えを語る一方、「勝ちきれないのが悔しい。チームの勝ちに貢献できなかったことが一番悔しいです」と涙を流した。
大学で続ける野球「まだ足りないところがある」
試合後、横山選手は今後の進路について大学で野球を続けることを明言した。「自分にはまだ足りないところがある」と、さらなるレベルアップを誓い、「大学4年間やりきって、その後考えたい」と、4年後のプロ入りを見据えた。
今大会の打者で最も評価を高めた選手と言える。この甲子園をステップに、大学では更に注目されながらプレーすることになり、4年後のプロ入りへとつながっていくだろう。
横山悠選手 プロフィール
- 氏名:横山 悠(よこやま ゆう)
- 生年月日:2007年5月23日
- 出身地:埼玉県
- 経歴:ヤクルトジュニア(小6) – 行田リトルシニア(忍中) – 山梨学院高校(3年)
- 投打:右投右打
- 身長・体重:178cm・68kg
- ポジション:捕手
- 主な特徴や実績:山梨学院の4番打者。2025年夏の甲子園で、大会タイ記録となる8打数連続安打をマーク。準々決勝では公式戦初本塁打を放つなど、3試合で打率.800を記録。卒業後は大学へ進学する意向。50メートル走6秒3、遠投90メートル。






























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