10月23日のドラフト会議へ向け、東京六大学の明治大からドラフト候補5選手が1日、大安の日にそろってプロ志望届を提出した。侍ジャパン大学代表で最優秀投手に輝いたエース左腕の毛利海大投手、打てる捕手と評価の高い小島大河捕手に加え、剛腕リリーバーの大川慈英投手、長身スターター・高須大雅投手、大型左腕の久野悠斗投手と逸材がずらり。16年連続となるプロ野球選手誕生は確実の状況だ。
1位候補、左腕・毛利&捕手・小島
今年に入り、急成長を遂げたエースがドラフトの主役に躍り出た。最速150キロ左腕の毛利海大投手は、今春のリーグ戦で6勝無敗、防御率1.34と圧巻の成績で2冠を達成した。
そして侍ジャパン大学代表入りすると、日米大学野球でも最優秀投手賞に輝くなど、評価を不動のものとした。今秋も既に2勝を挙げており、通算でも12勝2敗、防御率1.37と安定感は抜群、118回を投げて118奪三振と、奪三振率の高さも魅力だ。
福岡大大濠高校出身で、地元のソフトバンクが熱心との情報もある中、ある在京スカウトは「マウンドで自信が見える。バタバタしなくなったしストレート、変化球とも勝負できる」と高く評価している。
世代No.1「打てる捕手」小島
共に大学日本代表で活躍した小島大河捕手も、ドラフト上位指名が確実視されている。「打てる捕手」として評価は高く、今秋はこれまで打率.538、1本塁打と4番としてチームを牽引している。リーグ通算でも打率.346、7本塁打、50打点と傑出した数字を残す。
捕手として明治大の投手陣をリードしており経験は豊富だが、侍ジャパン大学代表では指名打者として出場をしていた。高校2年まで内野手だったこともあり、あるスカウトは「捕手が基本だが、打撃を生かして二塁や三塁を守らせる案もあるのでは」と評するなど、その打撃センスは高く評価されている。
復活を期す150キロ超の剛腕トリオ
さらに、ポテンシャル溢れる3人の剛腕も運命の日を待つ。抑えの切り札として155キロ超の速球で相手を圧倒する大川慈英投手の快速球は、今年のドラフト候補の投手の中でも随一と言ってよく、春に負った左足甲の骨折から復帰し、この秋もその剛腕ぶりは健在。
192cmの長身から152キロを投じる高須大雅投手は、静岡高時代から注目のその角度の良さがあり、肩のコンディションが万全なら「ドラ1間違いない」とスカウトも評価をしている逸材。そして、昨年4月のトミー・ジョン手術から復活した左腕・久野悠斗投手も、186cmという大型左腕で152キロの速球を投げる。時間をかけて復活をしつつあり、大学2年時に見せた球をみれば、その素質の高さは十分に感じられる。
明治大学からは昨年のドラフト会議で、宗山塁選手が5球団から1位指名を受けて東北楽天に入団すると、ドラフト3位でも浅利太門投手が北海道日本ハムも指名されている。15年連続でドラフト指名選手を輩出しており、今年、16年連続指名は確実な状況となっている。その中で5人全員の指名も非常に可能性が高く、あとはどのくらいの順位で指名されるかが注目される。
毛利 海大 プロフィール
- 氏名:毛利 海大(もうり かいと)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:福岡大学附属大濠高校
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速150キロ。2025年春に最優秀防御率、夏の日米大学野球で最優秀投手賞を獲得したエース左腕。
小島 大河 プロフィール
- 氏名:小島 大河(こじま たいが)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:東海大学付属相模高校
- ポジション:捕手
- 投打:右投左打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。「打てる捕手」として世代トップクラスの評価。リーグ通算50打点。大学日本代表常連。
大川 慈英 プロフィール
- 氏名:大川 慈英(おおかわ じえい)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:常総学院高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。150キロ超の速球が武器の抑えの切り札。春の骨折から復帰。
高須 大雅 プロフィール
- 氏名:高須 大雅(たかす たいが)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:静岡高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。192cmの長身から最速152キロを投じる大型右腕。高いポテンシャルを秘める。
久野 悠斗 プロフィール
- 氏名:久野 悠斗(ひさの ゆうと)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:報徳学園高校
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。2024年4月にトミー・ジョン手術を受け、今秋復帰した大型左腕。




コメント