ドラフト会議では、埼玉西武が事前に公表していた通り、明治大学の小島大河捕手(21)を指名し、単独指名に成功、交渉権を獲得した。指名からわずか2時間後、西口文也監督がドラフト会場から明治大学のキャンパスへ直行。「1軍キャンプに連れて行く」と異例の入団前1軍キャンプ確約で、未来の正捕手を熱烈に歓迎した。
西口監督がドラフト会場から直行「うれし過ぎて」
西武が2日前に1位指名を公表していたこともあり、小島大河選手は「公言していただいて、しっかり名前を呼んでいただき安心してホッとした」と、運命の瞬間を振り返った。だが、本当のサプライズはその2時間後に待っていた。
ドラフト会場を途中で退席した西口文也監督が、神田駿河台の明治大学キャンパスに電撃訪問。「良かった。本当に良かった。うれしいのひと言です」と満面の笑みで交渉権獲得を報告すると、まだ入団交渉も始まっていないドラ1ルーキーに対し、「入団した際は、1軍キャンプに連れて行くという話はしました」と、来春の1軍キャンプスタートを明言した。指揮官は「勝手に言っちゃってよかったのかな。うれし過ぎて」とおどけつつも、「ライオンズの顔になってほしい」と、その期待の大きさを表した。
異例の歓迎を受けた小島選手も、「一番高い評価をいただけたことを、とてもうれしく思います」と喜び、「1年目からしっかり試合に出て、新人王を目標に頑張っていきたい」と、即戦力としての誓いを新たにした。
東海大相模の先輩・山村との再会へ
西武には、東海大相模高校の1学年先輩である山村崇嘉内野手が在籍している。小島選手は「非常に可愛がってもらいました。たまに連絡もくれますし、非常に優しい先輩。近い距離で接してもらっていた。これからも頼っていきたい」と、心強い先輩との再会を心待ちにしている。
西武は1981年の伊東勤、2001年の細川亨、2013年の森友哉と、ドラフト1位で指名した捕手がそれぞれがその次代の強いチームを作ってきた。2025年・小島大河がどんな西武ラインズを作るのかが楽しみだ。
小島 大河 プロフィール
- 氏名:小島 大河(こじま たいが)
- 所属:明治大学 4年
- 出身:東海大学付属相模高校
- ポジション:捕手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:179cm・83kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(西武)。「打てる捕手」として世代トップクラスの評価。東京六大学リーグでは5季ぶりの優勝に貢献。2年連続で大学日本代表に選出。高校2年冬に内野手から捕手に転向し、3年春に選抜優勝。














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