12球団のFA移籍の状況、西武が最も流出するチーム

FAの移籍の話題が連日、新聞の紙面を賑わせている。1993年からスタートしたこのFA移籍では、埼玉西武が選手の流出がNO.1となっている。

12球団のFA移籍の動向(1993~2017年)

球団 移籍 獲得 メジャー移籍
西武 13 3 3
日本ハム 12 2 3
オリックス 8 6 3
中日 7 7 2
ソフトバンク・ダイエー 7 13 3
阪神 7 11 3
広島 6 0 2
横浜・DeNA 6 9 2
巨人 5 24 3
ヤクルト 5 4 3
千葉ロッテ 5 3 2
※近鉄 3 1 0
楽天 1 3 2

流出

埼玉西武が13人が移籍と最も多く、続いて日本ハム、オリックスという順番になっている。西武は1994年に石毛選手、工藤選手の移籍を皮切りに、1996年の清原選手、2007年の和田選手、2013年の涌井投手、2016年の岸投手と中心選手の移籍が多く、今年もチームの中心である浅村選手の移籍が確定し、大きな痛手を負っている感じだ。炭谷選手も巨人の移籍が確定的で、移籍の数は15まで伸ばす形となりそうだ。

日本ハムも片岡選手、小笠原選手、小谷野選手、陽選手、増井選手などがFAで流出をしているが、チームとしてFAでの移籍することを受け入れており、移籍することを前提に新人選手の獲得を行い、選手が抜けても若い選手がポジション争いで成長してくるような活性化をしている。ただし、優勝はするものの連覇をしていくチームにはなっていない。

またこの2チームは獲得が少なく、ドラフトや外国人の補強を中心としたチーム作りをしているといえるが、西武の場合、2008年から優勝をしておらず、ようやくチームの形ができてこれから日本ハムのように、ドラフトと育成と移籍がリンクした形を作ろうかとしていた所で、菊池投手も含めて3人の移籍は大きいといえる。

獲得

獲得といえばやはり巨人、ダントツの24人の獲得をしている。以前は清原選手、小笠原選手、大竹投手など、エース、またはチームの4番といった獲得があったものの、近年は相川捕手、金城選手、陽選手、森福投手というような、チームの中心選手という獲得は少なくなっていた。しかし、2016年の山口俊投手、そして今年は丸選手の獲得を目指しており、さすが巨人という動きを見せている。

「入社した会社にお世話になる」、「入社した会社に貢献する」という、会社>個人、会社に忠誠を尽くすというような日本文化の中で、FAでの獲得は、「強奪、金満」といった批判が出る事が多い。個人的にも若いころはやはりそう思っていた。しかし、多くのファンがおり、そのファンのためにチームを強くすることも目的にがむしゃらに進めていくのは決して悪いことではない。

日本も転職の数も増えてきており、終身雇用の社会ではなくなってきた。個人の権利が認められつつあり、会社=個人の関係性になってきた中で、球団が選手にしっかりとした年俸や環境などを提供できなければ、それを提供してでもその選手を獲得したいという組織に移るのは、お互いにとって良いことだろう。

巨人はドラフト会議では1位の高橋優貴投手以外はすべて高校生を獲得した。外野手も補強ポイントだったが即戦力は指名せず、そこはFAで丸選手か外国人選手の獲得を想定していたかもしれない。即戦力はFAで、ドラフトは上位では目玉選手を狙い、それ以外は将来性の高い高校生を獲得して育てるという巨人の形が、またしっかりと見え始めた。

ただしこの形になると、期待の若い選手がなかなか1軍に挙がれないという状況も作り出してしまう。メジャーのように、2軍で埋もれている選手を他球団が獲得できるルール5ドラフトを導入することは、そのような選手にとっても、また巨人にとってもチームを活性化させる形になるかもしれない。

また東北楽天は岸投手の獲得に加え、浅村選手の獲得と大物の獲得が続いている。星野仙一氏でも読めなかったかもしれない今回の浅村選手の獲得、福岡ソフトバンクを出し抜いた点でも注目され、今後もFA獲得競争の目玉になってきそうだ。

2018年ドラフト会議 指名選手一覧
埼玉西武ライオンズのチーム構成・世代表
読売ジャイアンツのチーム構成・世代表


PAGE TOP