CSでルーキーが明暗、藤浪晋太郎投手は先発も痛恨被弾で敗れる、大谷翔平投手はフェニックスリーグで6回ノーヒット、東北楽天・則本昂大投手は15勝目

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 ルーキーが大活躍を見せた今シーズンを象徴するかのように、CSでもルーキーが活躍を見せた。

 千葉ロッテのドラフト4位ルーキー・加藤翔平選手は、レギュラーシーズンも初出場の初打席でホームランを放ったが、クライマックスシリーズでも埼玉西武との初戦、途中出場した8回に打席が回るとライトスタンド中段へ3ランホームランを放った。昨年まで上武大でプレーし、強肩と俊足で注目されていた。大学は今年、大学選手権で日本一に輝き、加藤選手もまた「持っている」選手の活躍を見せている。今年も上武大では小川裕生選手、三木亮選手といったプロ注目の候補選手がいる。

 一方、埼玉西武は3番手でドラフト4位ルーキーの高橋朋己投手が登板しワンポイントとして仕事をしたものの、4番手で登場したドラフト1位ルーキー・増田達至投手は加藤選手の3ランなど2回6安打5失点と散々な登板となってしまった。

 一方セリーグでも阪神は高校生ルーキーの藤浪晋太郎投手が先発し、4回までは1失点に抑えたものの、5回に痛恨の3ランホームランを浴び、5回7安打4失点と悔しいマウンドとなった。しかし重要なCSで1戦目の先発を任せられたのは、甲子園での高校時生からの実績なども買われたのだろう。

 東北楽天はレギュラーシーズンの最終カードとなるオリックスとの試合でドラフト2位ルーキーの則本昂大投手が登板すると、5回2安打4奪三振で無失点に抑えて15勝目を挙げた。シーズンの開幕投手を務めてから1年間働き続けたのは素晴らしい事で、15勝という数字も驚異の数字といえる。ファイナルステージでも活躍が期待される。

 CSの戦いが行われる中で、来年に向けて一歩を踏み出しているのは北海道日本ハムの大谷翔平投手など。大谷選手は宮崎で行われているフェニックスリーグの広島戦で、6回をノーヒット、8奪三振、最速152km/hを記録し実力を見せ付けた。しかし4回2アウトから2つの四球を与えた事を反省していた。今季は3勝にとどまり、来年は先発としてローテーションに入っていかなければならず、高校時代からの「制球力の継続」の課題を克服できるかがポイントだ。

 ライバル・藤浪晋太郎投手がCSで戦う姿を見ながら、という姿は、昨年の夏に岩手大会で敗れ、甲子園に出場している藤浪投手の姿を見ながら、という状況に似ている。まだ藤浪晋太郎投手には追いつけない。しかしいつか同じ戦いの場に立てるように成長して欲しい。

  デビュー戦男が、またしても大仕事をやってのけた。7点リードの8回2死一、三塁で、途中出場の加藤が、CS初打席で右翼席中段へダメ押しの1号3ラン。レギュラーシーズンとポストシーズンで、ともにプロ初打席弾をマークしたのはもちろん、史上初だ。「気持ちよかったです。初打席? 意識はしてなかったけど、打った後に、また初打席だなって思いました」。快挙となる一発を、涼しげに振り返った。

 成長の跡を見せた。快音を響かせたのは10球目だった。ファウルで粘り、インコースのスライダーに反応した。5月12日の楽天戦(QVC)でマークした初打席弾は初球打ち。「シーズンの時は振ったらたまたま当たった感じだけど、今回はしっかりとボールを見て打てた」と満足そうだ。

  5回、先頭の伊藤をフォークで空振り三振に仕留めた。9月24日の西武戦から本格的に投げ始めた球種だ。「いい流れでCSに入れたらいいと思ってマウンドに上がった。ボール球が多かったのは修正しないといけないけど、いいところもあった」。他球団のデータが少ない新球は武器となる。

 目標の15勝を達成し、エース・田中の24勝と合わせた2人の勝利数だけで、球団創設初年度(05年)の38勝を上回った。ルーキーの次の目標は「CS1勝です」。お得意の有言実行で、日本シリーズへの道を切り開くつもりだ。

大谷6回「ノーヒッター」ストライク先行が課題  - スポーツニッポン:2013/10/13

 「ノーヒッター」だ。投手としては今季3勝で終わった日本ハムの二刀流ルーキー・大谷が6回を無安打無失点、8奪三振の快投。2回には3者連続三振と圧巻の投球で「カーブとスライダーでカウントを取りながらいけた。そういう意味では良かった。フォークもいい高さに行っていたと思う」と手応えを口にした。

 最速は152キロ。投手に専念して臨んでいるフェニックス・リーグの初登板で結果を残した。反省点は4回2死から連続四球を与えたこと。ストライク先行を課題としているだけに「そういうところをしっかりやらないと」と口元を引き締めた。視察した栗山監督も「状態は悪くなかったのに3つも四球を与えているようでは駄目」とさらに上のレベルを求めた。


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