群馬大医学部時代に準硬式野球部で最速147キロを記録し、プロ入りを目指してくふうハヤテでプレーしていた竹内奎人投手が、今季限りで引退をする。「ドラフトで指名されるためにはもっともっと上のレベルが必要なんだな」と話したものの、スッキリを野球を卒業し、今後はドクターとなる。
プロ入りを目指して
竹内奎人投手は、中学時代に侍ジャパンU15代表入りをするなど注目され、静岡高校では高校2年春に17奪三振を記録するなど、最速141キロの速球を投げる右腕として活躍した。高校3年時は145キロ左腕の池谷蒼大投手にエースを譲ったが、その将来が注目される中で、かねてより目指していた整形外科医の道を進むために、群馬大学医学部を受験し合格した。
しかし野球からは離れなかった。並大抵ではない医学部の授業とともに、準硬式野球部でプレーを続けると、最速147キロまで球速を伸ばし、池谷投手がプロ入りしたこともあり、プロ野球への道を目指すようになった。プロ志望届を提出して指名を待ったものの指名はなく、静岡で翌年からプロ野球のファームに参入する、くふうハヤテのトライアウトを受験し、こちらも見事に合格をした。
2024年、ウエスタン・リーグに参入したくふうハヤテの開幕ゲーム(オリックス戦)に、竹内投手は5回から登板し5回、6回は無失点に抑えたものの、7回に2本のタイムリーヒットを浴びて2失点した。この日の初戦は1-9と大敗したものの、同じ日に行われた医師国家試験の合格発表で、見事合格の吉報が届いた。
「幅広くスポーツに関わる人を診られるドクターに」
2025年9月11日、竹内投手は今季限りでユニフォームを脱ぐことを発表した。今年のドラフト会議前の決断だったが、「やりきったなと思えたのが決断の一番の理由です」と話した。
今季はウエスタン・リーグで初勝利を挙げると、3勝をマークした。この日も広島戦で、4回から3番手で登板すると三者凡退に抑えた。1年目に比べて2年目でファームで通用する結果を残したものの、「ドラフトで指名されるためには、もっともっと上のレベルが必要なんだな」と肌で感じ、夏ごろには気持ちを固めた。
来年4月からは研修医として奮闘し、中学の時に夢見た整形外科医の道へと進む。「幅広く老若男女スポーツに関わる人を診られるドクターになりたい」と話した。
中学のU15代表から、くふうハヤテの1期生として2年間プレーをし、野球から爽やかに卒業していく。
竹内 奎人 プロフィール
- 所属:くふうハヤテベンチャーズ静岡(2年)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:中学時に侍ジャパンU15代表でプレー。静岡高校では2年春に1試合17奪三振の快投を見せ、141キロの右腕として活躍した。その後、群馬大医学部では準硬式野球部でプレーし147キロを記録、プロ入りを目指してプロ志望届を提出した。くふうハヤテの第1回目のトライアウトを受験し合格すると1年目のドラフト会議では指名されなかったが、2年目となる今年はウエスタン・リーグで3勝を挙げていた。
ハヤテH竹内今季限りで引退 ー スポニチ静岡紙面
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