広島は9月30日、マツダスタジアム内の球団事務所でスカウト会議を開き、10月23日のドラフト会議へ向け、大学生・社会人・独立リーグの候補者を59人に絞り込んだ。創価大の立石正広選手、青山学院大の中西聖輝投手らが上位候補としてリストアップされる一方、スタンフォード大の佐々木麟太郎選手についてはリストアップしなかった。
上位候補に逸材ずらり、大学生・社会人を59人に
スカウト会議では、各担当スカウトから推薦のあった大学・社会人・独立リーグの選手、約40人の候補選手の映像を確認して59人まで絞り込んだ。田村恵スカウト部長は、「実力の評価をした。ピッチャーもそうですし、野手も、今年はいい選手が多い」と、豊作と感じているという。
そして主な上位候補として、右の強打者・創価大の立石正広選手、右腕では青山学院大・中西聖輝投手、亜細亜大の齊藤汰直投手、そして左腕では社会人No.1の呼び声高い鷺宮製作所の竹丸和幸投手の名前を挙げた。
全体の割合としては、約7割が大学生、そして投手は6〜7割だったという。
佐々木麟太郎の指名は見送り「本人の意思を尊重」
また、今秋ドラフトの対象選手として注目されるスタンフォード大学の佐々木麟太郎選手について聞かれると、田村部長は「カープは、リストに入ってないです」とリストアップしなかった事を明言し、「向こうで頑張っているので、意思を尊重して」と、その理由を説明した。
1位指名は新井監督の意向も踏まえ次回以降に決定
昨年まで2年連続で12球団最速での1位指名公表を行ってきたが、今年の1位指名の方向性はまだ固まっていない。田村部長は「例年より推薦が多く、投手も野手もいい選手が多い。次回の会議で決まるのか、決まらないのかという感じじゃないですかね」と、10月上旬に行う次回以降の会議で、新井貴浩監督の意向も踏まえながら最終決定していく見通しを示した。
合計84人リストアップでドラフト会議へ
広島カープは8月25日のスカウト会議で、高校生の候補を25人に絞っており、合計84人の指名候補リストを持って10月23日に臨む事になる。約7割が大学生ということで、大学生が約40人、社会人と独立リーグが約20人という内訳となる。
ドラフト上位候補については、高校生からは石垣元気投手など3人としており、新井監督など現場の方針により、打者を臨むのか投手なのか、投手ならば左右、先発・リリーフなどを検討し、最終的にドラフト1位が決定する。今年はドラフト上位指名選手は比較的多いものの、1位確実という選手は多くなく、広島は基本的に単独1位指名を目指す方針のため、石垣投手、立石選手、中西投手以外の指名であれば、次回のスカウト会議後に1位指名を公表する可能性もある。
ただし、昨年は競合覚悟で宗山塁選手を指名し、抽選で外して佐々木泰選手を獲得している。上記の3選手をどうしても獲得したいと評価、外れ1位でもまだ希望の選手を獲得できる可能性があるとすれば、競合覚悟での1位指名の可能性もある。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:高川学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。走攻守三拍子そろったアマチュアNo.1内野手。2年連続で大学日本代表に選出。
中西 聖輝 プロフィール
- 氏名:中西 聖輝(なかにし まさき)
- 所属:青山学院大学 4年
- 出身:智弁和歌山高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速152キロ。2021年夏の甲子園優勝投手。4年春に東都大学リーグでMVPなど3冠。
齊藤 汰直 プロフィール
- 氏名:齊藤 汰直(さいとう たいち)
- 所属:亜細亜大学 4年
- 出身:兵庫県立武庫荘総合高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。最速152キロ。日米大学野球日本代表。力強い直球とフォークが武器。
竹丸 和幸 プロフィール
- 氏名:竹丸 和幸(たけまる かずゆき)
- 所属:鷺宮製作所
- 出身:城西大学
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。社会人No.1左腕との呼び声も高い本格派。








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