千葉ロッテマリーンズからドラフト1位指名を受けた健大高崎高校の石垣元気投手(18)が27日、群馬県高崎市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高、年俸1600万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号はエースナンバー「18」に決定。当初は憧れの佐々木朗希投手(現ドジャース)が背負った「17」を希望していたが、あえて「18」を選んだ背景には、怪物を超えるという壮大な野望があった。
「17」ではなく「18」、朗希超えへのメッセージ
ピンストライプのユニホームに袖を通した石垣元気投手の背中には、「18」の数字が輝いていた。指名あいさつの際には佐々木朗希投手の「17」を希望していたが、熟考の末に変更した。
「17番といったら佐々木朗希投手が定着している。だったら自分は1個上をいって、ロッテの18番といったら自分と言ってもらえるようになりたい」。偉大な先輩への憧れを封印し、その実績を「超える」という強い覚悟が、この番号選択には込められている。
最高条件で契約をした高校No.1右腕には、同席した榎康弘アマスカウトディレクターも「マリーンズの顔としてファンを魅了していただき、将来的には日本を代表し、野球界を引っ張ってくれる選手になってほしい」と期待を込める。佐々木朗希投手の成長の希望と共に、千葉ロッテ投手陣全体が良くなった事もあったが、石垣投手もそういう存在になってくれそうだ。
目標は「絶望を与える投手」、将来はメジャーへ
目指す投手像は、「相手に絶望を与えられるような投手になれば、球界を代表する投手になれる」。打席に立った打者が戦意を喪失するような、圧倒的な存在感を目指す。
具体的な数字目標として「来年には160キロを出したい。8月くらいからは1軍で投げたい」と早期デビューを宣言。対戦したい打者にはソフトバンクの柳田悠岐選手を挙げた。さらに、将来的なメジャー挑戦についても「もちろんあります。世界で活躍したい」と即答。規格外のスケールを持つ18歳が、幕張から世界へと羽ばたく。
ロッテの高卒ドラフト1位で「18」を背負うのは、伊良部秀輝氏以来となる。他球団では、1998年のドラフト会議で3球団が競合し、西武に入団をした松坂大輔投手、2006年の高校生ドラフトで4球団が1位指名重複し、東北楽天に入団した田中将大投手と、甲子園で優勝した怪物右腕も背番号18を着けた。そして松坂投手は1年目に16勝、田中投手も1年目に11勝を挙げている。
石垣投手も個人的には高校生投手ではなく、大学生投手のドラフト1位指名クラスと見ている。来年の春から1軍ローテーションに入って、2桁勝利をできる投手だと思う。球団の顔、そして日本を代表するエースへの階段を上り始める。
石垣元気 プロフィール
- 氏名: 石垣 元気(いしがき・げんき)
- 所属: 健康福祉大高崎高校(18歳)
- 出身: 北海道登別市
- ポジション: 投手
- 投打: 右投両打
- 身長・体重: 180cm、78kg
- 主な特徴や実績: 最速158キロの剛速球を誇る世代No.1右腕。2年春のセンバツ優勝、U-18日本代表など実績も十分。2025年ドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから1位指名を受ける。背番号は18。












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