阪神は10日、西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開き、10月23日のドラフト会議へ向けた上位候補の最終確認を行った。野手では大学No.1スラッガーの創価大・立石正広選手の評価が依然として高く、投手では青学大・中西聖輝投手、早稲田大・伊藤樹投手、鷺宮製作所・竹丸和幸投手、健大高崎・石垣元気投手がリストアップされている模様。1位指名の最終決定は、例年通り会議前日に行われる方針だ。
野手の筆頭候補は創価大・立石で不変
スカウト会議では、高校生と大学生のプロ志望届の締め切りを受け、あらためて上位候補選手の近況が報告され、評価のすり合わせが行われた。
野手でのトップ評価は、大学No.1スラッガーの呼び声高い創価大学の立石正広選手について編成担当者の一人は、「今年の大学生の中でパワー、バッティング技術ともに頭一つ抜き出ている」と評価している事を明かした。
立石選手は高川学園3年の夏の甲子園でバックスクリーン方向にホームランを放つと、創価大では2年春にシーズン最多記録の5本塁打を放ち三冠王に選ばれた。その秋には首位打者となり、3年生となった昨年は明治神宮大会準優勝に大きく貢献した。そして今春は打率.400、5本塁打、15打点を記録し、その評価を不動のものにした。
立石選手には6球団前後が1位指名をするという声も上がっており、競合は必至だ。しかし阪神は、佐藤輝選手のメジャー移籍を見据えて、さらに2027年からのDH制導入も考慮し、攻撃陣の強化を考え、立石選手を将来の主砲候補と高く評価する。
投手は左右の即戦力と高校生No.1
投手では、各カテゴリの実力者がリストアップされている。高校では高校生では世代No.1の呼び声も高い健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気投手、大学では最速152キロを誇る本格派、青山学院大学の中西聖輝投手と、春の東京六大学リーグでノーヒットノーランを記録した伊藤樹投手、社会人では完成度が高く即戦力と名高い鷺宮製作所の竹丸和幸投手の評価が高い。
1位指名は前日に最終決定
畑山俊二スカウトは「選手の評価やドラフト方針については言えません」と詳細を明かさなかったが、1位指名については例年通り、ドラフト会議の直前に監督が決定することを確認した。前日の22日にドラフト会場の新高輪プリンスホテルで藤川監督も同席して行われるスカウト会議で、複数の1位指名を候補を説明し、最終的に藤川監督が決断をする。
残り2週間、ギリギリまで情報収集を続け、藤川監督の判断に託す。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。走攻守三拍子そろったアマチュアNo.1内野手。2年連続で大学日本代表に選出。
中西 聖輝 プロフィール
- 氏名:中西 聖輝(なかにし まさき)
- 所属:青山学院大学 4年
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速152キロ。東都リーグで連覇を続ける王者・青学大のエース。
竹丸 和幸 プロフィール
- 氏名:竹丸 和幸(たけまる かずゆき)
- 所属:鷺宮製作所
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト上位候補。社会人No.1左腕との呼び声も高い。最速152キロの即戦力候補。
石垣 元気 プロフィール
- 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
- 所属:健康福祉大学高崎高校 3年
- ポジション:投手
- 投打:右投両打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補。最速158キロ。U-18 W杯で日本の守護神として準優勝に貢献。日米争奪戦が繰り広げられている。

阪神1位指名、立石最有力 ー サンケイスポーツ関西版1面

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