早稲田実の4番・野村大樹選手は、この日、初回に2ランホームラン、5回にも勝ち越しの2ランホームランを放ち、高校通算28本塁打とした。ナイターでの試合に対して、プロを意識した発言を見せた。
アベック2発
早稲田実は早稲田大の系列校で、野球部でプレーした選手は早稲田大に進学し野球を続ける選手が多い。その中で今年は清宮幸太郎選手がプロか早稲田大か進路が注目されているが、来年には同じように進路を注目したい選手、それが野村大樹選手。
体の大きさでは184cm97kgの清宮選手に比べ、172cm82kgと小さい。しかし打撃センスに関してはプロのスカウトも清宮より上と話すなど、1年時から注目されている。そして長打力も抜けており、昨年は23本塁打を放って清宮選手の1年目の本数を抜いている。
この日は初回、清宮選手を一塁において野村選手が打席に入ると、高めもストレートを振りぬいてレフトスタンド中段に飛び込む高校通算27号となるホームランを放つ。そして5回には同点の場面で打席に入ると、今度は左中間スタンドに飛び込む28号ホームランを放った。顔の高さの打球を上から叩き、技術でスタンドまで運ぶ。「上からたたけて飛距離が出たいいホームラン」と野村選手は話した。
清宮選手が苦しんだ序盤に2本のホームランを放った。終盤に清宮選手が2発を放ち、おいしい所は持っていかれたが、アベックでの2発は圧巻といえる。
超高校級打者
早稲田実の3番、4番は、超高校級の打者がそろう。特に3番清宮と対戦すると、相手投手はかなり疲労する。そして抑えると安心もしてしまう。しかしそこに野村選手がおり、一発を放つ。実に機能した3,4番といえる。
この日、ナイターで夜遅くなった試合について聞かれると、「いつもは晩ご飯を食べてる時間。調整が難しかった」と話すも、「プロに入ったら夜遅い試合もあると思うので慣れていけたら」と続けた。プロ入りを意識した発言だった。
来年のドラフトの目玉候補の一人だが、来年の今頃は進路に注目されていることだろう。野村選手も、もう大学で何もすることがない。プロに入って世界を目指してほしい選手だ。
「上からたたけて飛距離が出たいいホームラン」と自賛した。ナイター開催に「いつもは晩ご飯を食べてる時間。調整が難しかった」と言いながら「プロに入ったら夜遅い試合もあると思うので、慣れていけたら」と頼もしかった。
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