侍ジャパンU18代表はキューバと対戦し、7-2で勝利した。2番に入った小園海斗選手が3安打を打ち、チームの勝利に貢献した。
好調の2年生コンビ
今大会は初戦から2年生の藤原恭大選手と小園海斗選手の活躍が目立っている。この日のキューバ戦はこの好調な二人を1,2番に置き、得点を演出した。
初回、藤原恭大選手はレフト前にヒットを打つと、そのまま2塁まで滑り込む。相手のボールが落ちてセーフとなりいきなりチャンスを作った。2番の小園選手は振り逃げで1,3塁のチャンスを作り、相手のバッテリーミスや4番・清宮幸太郎選手の犠牲フライで2点を先制した。
3回に同点に追いつかれたものの、その裏はまた1番の藤原選手からの攻撃で、藤原選手が四球で出塁すると小園選手がレフト前ヒットを打ち、相手のバッテリーミスもあってノーアウト2,3塁のチャンスを作る。安田尚憲選手が敬遠され清宮選手勝負となったが、清宮選手はここでも犠牲フライを打ちこれが決勝点となった。
その後、6回、8回にも得点を挙げたが、小園選手は3安打を記録した。小園選手はこれで打率が.583とチームトップ、藤原選手は4打点でこれもチームトップ、2年生がこのチームを引っ張っている。
不調の清宮選手
清宮選手はこの日は犠牲フライ2つで2打点をあげたが、3打数ノーヒット、安田選手を2度敬遠されて勝負されるなど、これまでの経験にないことを体験し、「全然駄目です。調子が悪い時の自分が全部出ている。体が開きまくって、訳が分からなくなっている」と悩んでいる。
それでも4番として2打点を挙げ、巨人・井上チーフスカウトは「犠飛の打ち方を知っている。技術的なものがないと、打ちたくても打てない」と評価、また北海道日本ハム・岩舘スカウトも「昨日速いボールを見て、今日は遅いボール。感覚のズレがあるだけで、打者にはよくあること。練習は悪くなかった」と話すなど、練習での打球は悪くないようだ。
チームの主将として仲間に声をかける様子も見られており、調子は悪いものの自分の役割を必死に果たしている姿が見られる。
3投手で2失点継投
投手陣はこの日は木更津総合の大型左腕・山下輝投手が先発すると、途中でストライクが入らなくなるなど6四球を与えたが、5回1/3を投げて3安打7奪三振、3回の2失点のみに抑えた。
6回途中からは田浦文丸投手が登板し、2回2/3を1安打5奪三振の素晴らしい投球を見せると、9回は清水達也投手が登板し2つの四球を与えたものの無失点で締めた。
田浦投手が素晴らしいリリーフを見せており、昨年の堀瑞輝のような役割をしている。プロ志望の可能性がある投手で、スカウトにも大きなアピールとなっている。
1右 藤原恭大 3-1 1打点 2四球
2遊 小園海斗 5-3 2打点
3三 安田尚憲 3-1 0打点 2四球
4一 清宮幸太郎 3-0 2打点
5左 櫻井周斗 4-1 1打点
打左伊藤康祐 0-0 0打点
6指 井上大成 2-0 0打点
打指増田珠 1-0 0打点
7捕 古賀悠斗 3-1 0打点 1四球
8中 丸山和郁 4-1 0打点
9二 西巻賢二 4-1 0打点
山下輝 5回1/3 3安打 7奪三振 6四球 2失点
田浦文丸 2回2/3 1安打 5奪三振 0四球 0失点
清水達也 1回 0安打 1奪三振 2四球 0失点
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