侍ジャパンU18代表はオランダと対戦し、先制されたものの終盤に逆転し3-1で勝利した。この勝利でスーパーラウンド進出が決定した。
田浦投手3戦19奪三振
この日は初戦のメキシコ戦で先発をした徳山壮磨投手が先発し、4回にヒットのあと長打を浴びて1点を先制された。5回も2つの四球でピンチを背負ったものの内野ゴロを打たせて抑え、5回を投げて3安打5奪三振1失点と好投を見せた。
そして6回からは田浦文丸投手が登板する。今大会3試合目の登板となったが、最速145キロの抜群の伸びを見せるストレートとチェンジアップで、4回を投げてノーヒットで9奪三振、四球1つを与えたが完璧な投球だった。
これで田浦投手は3試合に登板し、合計9回を投げて2安打19奪三振と圧巻投球を見せている。今大会の侍ジャパンの中心人物になってきた。小枝監督も「今年は田浦くんですね。立派です」と話した。
将来について田浦投手は明らかにしておらず、プロ志望の可能性もある。
1点を奪いに行く
やはり国際大会の戦いは厳しい。特に打線は水物で、当然これまで対戦した事のない投手との対戦で、しかも次々と継投していくため、その投手とは1度きりの対戦という事が当たり前になる。相手との実力差が大きくなければ、結果的に何とか出塁して足を使った攻めをし、1点を奪いに行く形になることが多い。
この日は6回、先頭の俊足・丸山和郁選手がヒットで出塁すると、西巻賢二選手がセーフティバントを決めてノーアウト1,3塁とし、相手のけん制エラーで1点を奪い、その後も相手の暴投で2点目を挙げた。また8回には好調・藤原恭大選手のタイムリーヒットで相手を突き放し、3-1で勝利した。
3番・安田尚憲選手、4番・清宮幸太郎選手は共に1安打だったが、2ベースヒットが出た。また打順もようやく決まり始め、各選手も自分の役割が分かってきた感じで、打線として機能するようになってきた。この日、5番に入った中村奨成選手は2打数ノーヒットとまだ不調、クリーンナップの破壊力がまだ見られていないが、チームは勝利を続けスーパーラウンド進出となった。
これからもこのような厳しい戦いが続き、期待されるホームランももしかすると見られないかもしれない。それでも徐々に打線になってきたチーム状況は上向きといえる。後は田浦投手の負担を軽くするように、先発投手の踏ん張りに期待したい。
1右 藤原恭大 4-2 1打点
2遊 小園海斗 4-0 0打点
3三 安田尚憲 4-1 0打点
4一 清宮幸太郎 3-1 0打点 1四球
5左 中村奨成 2-0 0打点
打指増田珠 1-0 0打点
6左 櫻井周斗 3-0 0打点
左 伊藤康祐 1-0 0打点
7捕 古賀悠斗 3-0 0打点
8中 丸山和郁 3-2 0打点
9二 西巻賢二 2-1 0打点 1死球
コメント