吉田輝星投手、プロ志望は明言せずも152キロ記録しプロへ前進

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金足農は福井国体で常葉大菊川と対戦した。甲子園と変わらないスタメン9人が名を連ね、150キロ右腕の吉田輝星投手が先発した。

152キロ

甲子園の登板から1か月以上が経ち、吉田投手の体力は回復をしていた。この日は初回から、高めにも伸びていく球で、常葉大菊川打線から空振り三振を奪っていく。そして2回、1ボール2ストライクから投げたストレートは152キロを記録し、見逃し三振を奪った。打席にいた漢人友也選手は、「低いと思って見送ったら、ベルト付近の高さだった。あんなボールは見たことない。高校生で打てるバッターなんていないんじゃないですか」と話し、お手上げだった。

吉田投手は 「会場がざわついていたし、自分としてもリリースの時に手応えがすごくあったので、これは出たなと思いました。きょうはしっかり腕も振れていたし、調子は悪い方じゃなかった。最後の試合で自己最速が出せてうれしいです」と話し、狙っていたとみられる自己最速更新を達成した。

結局、5回を投げて4安打無失点、三振は11個を奪い、ドラフト1位候補投手の実力を見せつけた。6回からはライトの守備に就き、そこでフェンス際の当たりをジャンプして候補するなど、身体能力の高さも見せると、打撃では初回にセンター前にタイムリーヒット、4回に左中間への2ベースヒット、そして7回にもセンター前ヒットと3安打を記録し、只者ではない野球センスをあらためて見せた。

進路

進路については、まだ決めていない事を強調した。「これから両親や監督さんと話し合って決めたいです」と話し、「周りに後悔しないような道を選べと言われるので、それを意識したい」と話した。いつまでに決定したいかという、プロ志望提出期限を意識させ、プロ志望を引き出そうという質問にも「まだわからない」としっかりと答えた。

この日のスポーツ紙は、スポニチ、スポーツ報知で1面を飾り、スポニチは、周囲は大学進学を勧めているものの、周囲の話を総合するとプロ志望届を提出する見込みが高まったとしている。またスポーツ報知でも、複数の関係者の話によると、もともとプロ志向がありこの夏の活躍でプロ入りへの自信を深めた、としている。サンケイスポーツでは、関係者の話として、「固まっていると思います」と話し、すでにプロ志望の意思を固めていると報じた。

日刊スポーツは進学が基本路線という立場を変えておらず、まだ関係者と話しをしていないが、父親とは継続的に進路の話をしており、父親の「自分が責任をもって決めた進路については尊重したい」というコメントを載せているまた、「迷っているというよりも、時間がなかった」と話す吉田投手のコメントも掲載している。

プロ志望期限は10月11日、吉田投手の感じからすると、プロ志望表明などはせず、いきなりプロ志望届を提出して驚かす、ようなことを考えていそうだが、とにかく、吉田投手の決断を待ちたい。

プロ側

吉田投手のプロ志望届を待つ球団は多い。スポーツ報知では巨人の1位指名が最有力とした。今年のドラフト候補で即戦力投手が不足していると紹介し、即戦力として、完成度の高さで、東洋大の上茶谷投手、甲斐野投手、日体大の松本投手よりも上としている。

横浜DeNAも吉田投手のプロ志望届提出を待ってから最終的に決めるとしており、吉田投手の決断を待つ。北海道日本ハムも大渕スカウト部長が「高い評価をしている」と話している。

この日も阪神などが視察。プロ志望届の締め切りは11日で、大学進学かプロ入りかの進路が注目を集めているが、結論は先送りにした。甲子園以降は多忙だったため、両親らと話し合えていないという。「周りに『後悔しないような道を選べ』と言われるので、それを意識したい」と話すにとどめた。

進路については、当初は青森・八戸学院大への進学が有力視されていたが、甲子園で横浜(南神奈川)や日大三(西東京)など強豪相手に好投し、評価が急上昇。プロを志望すれば1位指名が確実視される存在となった。
吉田は「迷って決められない、というよりは時間がなかったので」とあくまで白紙を強調した。それでも、「(甲子園の評価は)地方大会とは全く違うので、少ししっかり考えたいと思います」と当初の進学一本からプロ入りに心が揺れている様子が垣間見えた。
関係者によると「(意思は)固まっていると思います」。吉田は白紙を強調したが、プロ志望届の提出期限となる11日まであと8日。注目の進路表明会見が近日中にも開かれる見込みだ。

吉田がプロ志望届を提出した場合、楽天が1位指名する可能性がある。石井一久GMは8月の就任会見で「ぜひ東北でプレーをしていただきたいと思います」とラブコールを送っていた。また吉田は好きな球団に巨人を挙げ「巨人に行きたいか」との質問に「はい、行きたいです」と回答。巨人側も鹿取GMが「スカウトからは高い評価があがっています」と注目。日本ハム・大渕スカウト部長も「本人がプロ(志望)を決断するなら」とした上で「高い評価をしている」と語っていた。

試合後、吉田は注目される進路について「試合続きだったので考えてない。まずは、自分もパワーアップして大阪桐蔭の選手たちとも戦えるようになりたい」と明言を避けた。だが、周囲の声を総合すると、11日締め切りのプロ志望届を提出する見込みが高まった。
甲子園やU18日本代表の経験を通じて、高いレベルの野球、同年代のライバルたちの高い意識を肌で感じた。当初は八戸学院大への進学一本に絞っていたが、心境に変化があったようだ。関係者にはプロへの憧れを口にしている。周囲は大学進学を勧めているだけに「両親や監督などとも話して、客観的に能力を判断して決めたい」と吉田。3日の秋田帰省後に、家族や金足農の中泉一豊監督と話し合いを経て決めるが、最終的には本人の意思が優先されるもようだ。

プロ志望届の提出が有力となっている進路については「これから両親や監督さんと話し合って決めたいです」とし、結論を先送りした。だが、複数の関係者によると、もともと強いプロ志向を持つ輝星は、今夏の大活躍で自信を深め、プロ入りへの思いをさらに強めているという。
すでに巨人が1位指名の最有力候補にリストアップするなど、プロ志望届を提出すれば一気に、25日に行われるドラフト会議の超目玉に浮上する。「後悔しない道を選ぶことをしっかり意識していきたい。地方大会の時とは(プロ側の評価も)全く違うので、しっかり考えたいと思います」と輝星。プロ志望届の提出期限は11日。決断の時は近い。

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