来年のドラフト1位候補、横浜高の及川雅貴投手がこの日、練習試合で自己最速を更新する153キロを記録した。横浜高出身で中日の小山スカウトが絶賛をしている。
13奪三振
この日は横浜市内で国学院久我山と練習試合を行った横浜高、来年のドラフト1位候補左腕・及川雅貴投手が先発をすると、9回を5失点で完投した。球速はこれまでの自己最速を1キロ更新する153キロとなり、4回以外、毎回奪三振となる13三振を奪った。
「スピードは意識していないが、指のかかりは良かった。質を良くしようとした結果」と話し、自己最速を記録したことに手ごたえを感じていたが、失点したことについて、「今日はおしりに体重が乗ってしまってブルペンからバランスが良くなかった。でも、修正ポイントは分かっている。自分の課題はコントロール。しっかり下半身を鍛えたい」と話した。
及川投手は今年6月に152キロを記録して以降、夏は球速は140キロ台にとどまり、やや伸び悩みという声も聴かれた。また失点も多く自分の投球ができていなかった。平田監督は、「及川は常にいいところへ投げようとしすぎている。スピードが出ているのはいいが、もう少し要所でビシッと放るぐらいの考え方で投げてほしい。打者陣は良くなっている」と話し、もう少し荒々しい投球を望んだ。
この日は横浜高校出身の中日・小山良男スカウトが視察に訪れ、「今日は思った通りに投げられなかったところもあったと思うが、ポテンシャルはすごい。まだ体も大きくなるだろうし、もっと良くなる」と評価をしていた。秋は関東大会ベスト8で敗れセンバツ出場は厳しい見通しだが、及川投手も5失点をしたものの、自己最速更新ということで来年に向けての飛躍の第一歩となった。
冬には体も一回り大きくなり、菊池雄星投手が高校時代に記録した左腕最速の155キロ更新も来年には記録しそうだ。大船渡・佐々木朗希投手、星稜・奥川恭伸投手、創志学園・西純矢投手、日大三・井上広輝投手とともに来年のドラフト会議では目玉となり注目される投手になる。
4回以外は毎回三振を奪い、自己最速を1キロ更新する153キロをマークした。「スピードは意識していないが、指のかかりは良かった」と話す一方で、5失点(自責1)を反省。投げ終わりで三塁側に体が倒れてしまう点をうまく修正できなかったとし、「今日はおしりに体重が乗ってしまってブルペンからバランスが良くなかった。でも、修正ポイントは分かっている。自分の課題はコントロール。しっかり下半身を鍛えたい」と冬を見据えた。
視察した中日小山スカウトは「今日は思った通りに投げられなかったところもあったと思うが、ポテンシャルはすごい。まだ体も大きくなるだろうし、もっと良くなる」と話した。
花巻東・菊池(現西武)が計測した甲子園での高校生左腕最速155キロにあと2キロと迫り、「直球は指にかかっていた。質を良くしようとした結果」と話した。今秋関東大会は8強で来春センバツ出場は微妙だが、来秋ドラフトでは1位候補として星稜・奥川、大船渡・佐々木、創志学園・西とともに四天王に挙げられる。「(他の注目投手に)負けないようにレベルアップしたい」と腕をぶした。視察したOBで中日の小山良男スカウトは「ポテンシャルは素晴らしい。もっとすごくなる」と評した。
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