代表合宿で衝撃の163キロを記録した大船渡・佐々木朗希投手について、対戦したバッター、受けた捕手、見ていた選手の声をまとめます。
対戦したバッター
この日は紅白戦で先発した佐々木朗希投手、2回を投げてノーヒット6者連続三振で、しかもバットに当たったのは横浜・内海選手がファウルをした1球だけでした。
1.森敬斗(桐蔭学園)「あんな球、見たことがなかった。直球が来ると分かっていたけど、見たことがない、伸びてくるような軌道」
2.内海貴斗(横浜)「瞬間移動するというか、手を離れたらミットに入っていた。すごい球でした。去年の夏に吉田輝星選手と対戦させていただいたんですけど、それ以上の球だった。及川の150キロぐらいまでは見たことがあるんですけど、比べものにならないぐらい速かった。佐々木君のスライダーが普通の投手の真っすぐぐらいのタイミング、地をはう前に捕手のミットに入っていた。普通は球筋をたどれるけど、たどれないぐらい速かった。ビビる前にミットに入っていた。ど真ん中でも振れていない。同じ高校生なのかと」
3.紅林弘太郎(駿河総合)「今までやってきた投手とは格が違う。打席に入ったら『こんなん打てるのかな』と。キレが違った」
4.黒川史陽(智弁和歌山)「自分の想像より、上の球だった。すごい回転量。あの真っすぐで変化球を投げられたら、簡単に三振してしまう」
5.上田希由翔(愛産大三河)「愛知県では見たことがない。ものが違う。チェンジアップは直球だと思った。スライダーは直球と同じような軌道で来て、急に曲がる」
6.山瀬慎之助(星稜)「真っすぐで張っても当たらなかった。すごい球だなと思った。うなるような感じですね。真っすぐは格が違う。見たことがないぐらいの速さだった。回転数が多い。奥川とは違うタイプの投手」
受けた捕手
渡部雅也(日大山形)「受けていても怖かった。捕るだけで精いっぱい。160キロと聞いて『そりゃ、出ているだろうな』と。『ビュン』の上。『ギュン』。捕りにいったら、そこからまた伸びてくる。体感速度が違う。目も体も追いつかなかった。チェンジアップは普通、打者のタイミングを外して泳がせるのに、チェンジアップはめちゃくちゃ速くて訳が分からなかった。普通の投手の真っすぐより速い」
藤田健斗(中京大中京)「目も体も追いつかない。受けていて怖かった」
見ていた選手など
奥川恭伸(星稜)「佐々木君のスピードボールは本当にすごい」
及川雅貴(横浜)「いやー、佐々木投手、本当にすごいなと」
前横浜監督・渡辺元智氏:「まさに令和の怪物ですね。江川みたい。足腰が強いから体が開かない。それが自然にそなわっている。DNAというか天性のもの」
森 敬斗(桐蔭学園)「あんな球、見たことがなかった。直球が来ると分かっていたけど、見たことがない、伸びてくるような軌道」
捕手を務めた渡部雅也(3年)=日大山形=は「受けていても怖かった。捕るだけで精いっぱい。160キロと聞いて『そりゃ、出ているだろうな』と。『ビュン』の上。『ギュン』。捕りにいったら、そこからまた伸びてくる。体感速度が違う」と、驚きを隠せなかった。
急造バッテリーということで、暴投も2度あった。「目も体も追いつかなかった。チェンジアップは普通、打者のタイミングを外して泳がせるのに、(佐々木の)チェンジアップはめちゃくちゃ速くて訳が分からなかった。普通の投手の真っすぐより速い」と、すごさを表現した。
コメント