大船渡・佐々木朗希投手の投球は163キロのスピードだけじゃない

佐々木朗希, 大船渡高

U18代表の一次候補合宿は2日目、近畿大生駒グラウンドで紅白戦が行われた。午前と午後に2試合行われたが、2試合目は佐々木朗希投手と及川雅貴投手が先発し、佐々木投手が163キロを記録した。

投球内容

1回はセンバツでもプロが注目した桐蔭学園・森敬斗選手、横浜・内海貴斗選手、そして大型ショートとしてプロがドラフト上位候補に挙げる駿河総合の紅林弘太郎選手との対戦だったが、森選手は154キロのストレートから立ち上がり、その後、真っすぐは150キロを切る事なく、最後はインコースにフォークボールを投げ、133キロを記録したその球はストライクゾーンに入った。

内海選手にはスライダーから入りストレートで追い込むと、3球目にこの日最速となるストレートを投げボールに。次のスライダーはファウルされると、最後はチェンジアップで空振り三振を奪った。

紅白戦1回戦で奥川投手からヒットを打っている紅林選手に対しても、初球、2球目とスライダーを投げて、見逃し、空振りでストライクを奪うと、次に157キロの球を見せて最後はチェンジアップで見逃し三振を奪った。

2回はランナー1塁の場面からスタートさせ、セットポジションで投球をした。対戦したのはセンバツでも活躍をした智弁和歌山・黒川史陽選手、愛産大三河の強打者・上田希由翔選手、そしてプロも注目する星稜の山瀬慎之助選手だった。

黒川選手には155キロのストレートから161キロのストレートで追い込み、最後はチェンジアップで空振り三振、上田選手は154キロのストレートとチェンジアップで追い込むと、そこから154キロ、156キロのストレートがボールとなるが、最後はスライダーで空振り三振を奪う。山瀬選手にはストレートが初球ボールだったが、137キロのスライダーで空振りを奪うと、そこから157キロのストレートを投げ、最後は161キロのストレートで空振り三振を奪った。

スピード・変化球

初球にボールだったのは6人中1人だけ、またボールが2つになったのも一人だけだった。スライダー、チェンジアップでは見逃し、空振りでストライクを奪った。ストレートは常時150キロ以上を記録し160キロ以上も3度計測した。

近畿大生駒グラウンドは客席は無く、バックネット裏のない場所で、スカウトもやや横からスピードガンをかざす事になるが、中日のスピードガンで163キロ、北海道日本ハムと福岡ソフトバンクのガンで161キロ、メジャースカウトのガンは99マイル(約159キロ)を記録した。

ちなみに最速156キロだった巨人のスピードガンでは、この日登板した星稜の奥川投手が143キロ、横浜・及川投手が148キロ、創志学園・西投手が146キロで、約10キロほどスピードが違った。

球速もあり、変化球も自信をもって投げられる。バッターがまともに打てないのが分かっているかのように、どんどんストライクゾーンに投げ込める。それでもストライクゾーンの甘い所には来ない。低めにもしっかりと決められるし高めにも持っていける。

変化球も、スライダー、チェンジアップ、そしてフォークを、ストライクゾーンの枠内に入れてこられる。球速もスライダーで137キロ、フォークで133キロと、1ランク上のスピードで投げられる。

大谷投手よりもストレートの質、コントロール、変化球が良いのは間違いない。代表の打者がこれだけ当てられない投手は、2017年のU18W杯で対戦し7回1安打8奪三振に抑えられたアメリカのライアン・ウェザーズ投手(2018年パドレスドラフト1位)くらいしかいなかったと思う。世界的にこの世代を代表する投手といえる。

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この日のグラウンドは客席はなし。各球団のスピードガンは手持ちのため、陣取った場所によって球速に多少の差はあった。最も速かった中日は163キロを計測し日本ハム、ソフトバンクは161キロ、ロイヤルズは99マイル(約159キロ)。それ以外の球団も、ほとんどが150キロ台後半を記録した。佐々木の最速が156キロだった巨人のガンでは星稜・奥川が最速143キロ、横浜・及川が同148キロ、創志学園・西が同146キロだった。


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