佐々木朗希投手へのMLBの注目度が高まる

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大船渡高校の佐々木朗希投手が代表候補合宿で163キロを記録したことにより、MLBの動きが活発になってきている。

練習試合にMLB10球団のスカウトが集結

先週の仙台育英との練習試合には、日本国内球団のスカウトが10球団、そしてMLBはヤンキース、フィリーズ、ドジャース、パドレス、パイレーツ、ジャイアンツ、ロイヤルズ、ツインズ、ブルージェイズ、アスレチックスの10球団のスカウトが集まり話題となった。特にヤンキースは、キャッシュマンGMが「日本で起こっていることは気にかけているから、彼のことも知っている」と話し、「高校生の選手なのであまり映像をみたことはないが、データなどで、どういう選手かというのは把握している」とすでに情報を集めている。

仙台育英戦では佐々木投手は速球を抑え気味にして変化球を多く投げた。この投球を見たMLBスカウトは、

「彼の一番いいところは直球だよね?仙台育英というエリートを相手に今の本気を見せてもらいたかった。最もいいところはきょうの投球ではわからない。本塁打を含めて素晴らしいアスリートであることは分かったけど」

「彼にはこの登板がMLBへのリクルートにつながるという考えはないのか?全く良さを見せてくれなかった」

「素晴らしいアスリートがいた。それだけだ。次の登板は極東担当に任せる。メジャーのスカウトがこれだけ訪れることは今後ないだろう。彼は将来の大型契約につながる千載一遇のチャンスを逃した」

というようなコメントをしたと夕刊フジのサイトが伝えているが、MLBのスカウトも日本のスカウトと同様にどんな内容でも褒める事が多いので、このように直接的に話したかどうかは定かではない。ただし、代表候補合宿や3月31日の練習試合のように強いストレートは見せなかったのは間違いない。

NPB一本

佐々木投手は現時点で、進路について「プロ野球一本」と話し、MLBには興味がないと話す。しかし、代表合宿後のコメントではプロ野球でプレーした後についてはMLBでのプレーも視野に入れているような発言もしている。

ヤンキースはポスティングやフリーエージェントでの移籍を視野に、長期的に佐々木投手を見ていくようで、おそらく他のMLBチームもそのように動くだろう。ポスティングの制度が変わり、大谷翔平選手は日本のプロ野球で5年間プレーしているが、現在は高卒で7年間のプレーが必要となっている。2026年のオフにポスティングで移籍というようなストーリーになるかもしれない。日本のプロ球団で佐々木投手の獲得に躊躇する点とすれば、獲得しても7年しかいない可能性が高いという事かもしれない。

2019年度-高校生投手のドラフト候補リスト

20日に行われた仙台育英高との練習試合には米国からスカウトを派遣。同GMは「高校生の選手なので、あまり映像をみたことはないが、データ(球速)などで、どういう選手かというのは把握している」と投球について、詳細な情報も入手しているという。

佐々木を初めて見たア・リーグ球団のスカウトは「彼の一番いいところは直球だよね? 仙台育英というエリートを相手に今の本気を見せてもらいたかった。最もいいところはきょうの投球ではわからない。本塁打を含めて、素晴らしいアスリートであることは分かったけど…」と不満げ。

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コメント

  1. 佐々木が現行のポスティング制度でMLB移籍をする場合は最短でも7年です。
    というのも2017年ポステイング制度が改定されましたがそれと同時に日米間協定も改定され、(NPB選手が)メジャー契約を結べるのは「25歳以上かつNPB在籍6年以上の選手」とはっきり定義されたためです。新制度が旧制度(大谷移籍時)と異なるのは移籍金が契約額と連動して決定されるというところでそのためポスティング移籍までの最短期間は事実上高卒で7年、大卒・社会人で6年となります。
    この新協定について熊崎コミッショナーは談話で有望な選手の早期海外流出を防ぎたいNPB球団側にとってもメリットのあるものとして評価していました。やはりNPB側にも大谷のようにたった5年でMLB移籍されてしまうのは早すぎるという意識がありそれが日米交渉にも反映されたのでしょう。