霞ヶ浦・2年生左腕・山本雄大投手が完投、8球団14人スカウトマークの鈴木寛人投手は登板せず

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霞ヶ浦は、2年生左腕の山本雄大投手が好投し9回6安打11奪三振1失点の投球を見せて完投した。プロ注目の148キロ右腕・鈴木寛人投手は登板しなかった。

8球団14人スカウト視察も

土浦JCOMスタジアムで行われる霞ヶ浦vs土浦三の対戦では、試合前、8球団14人のプロのスカウトが姿を見せ、霞ヶ浦の148キロ右腕・鈴木寛人投手の登板を待っていた。土浦三にも143キロを投げる濱崎鉄平投手がおり、エースの登板が期待された。

しかし、霞ヶ浦の高橋監督は、視察に来たスカウトへサービスなどをしない。土浦三の打線に左バッターが多かったことなどを分析し、2年生左腕の山本雄大投手をマウンドに送った。また、6月1日に行われた土浦市長杯でもこの両チームが対戦をしている事もあり、その時にマスクを被った正捕手の鈴木春樹捕手ではなく、この日は背番号12の2年生・瀬川捕手がマスクを被る万全の態勢で臨んだ。

それが功を奏し、山本投手は自己最速を3キロ更新する最速138キロの速球を投げ、相手の3番で強打者としても注目される濱崎鉄平投手も4打数1安打に抑えた。中盤にやや球威が落ちたものの、テンポアップをしてバッターを抑えていくと、終盤にエース・鈴木投手がキャッチボールを始めたもののそのまま山本投手が続投し、9回には再び初回のような球威で3人で抑えた。9回136球を投げて6安打11奪三振1失点、来年のドラフト候補に躍り出る見事な投球だった。

鈴木投手は「不安は少しあるけどいつでもOKです」と話し、初戦の登板をしたかったようだが、いつでも準備OKという姿勢で次戦へ目を送った。スカウトは試合終了と同時に、各地へと散っていった。

霞ヶ浦は次戦は15日の水戸桜ノ牧戦、この日もまたスカウトが足を運ぶ事になりそうだ。

濱崎投手は144キロ記録

一方、濱崎鉄平投手は11安打を許して、奪った三振は1つだけだった。それでも力のあるストレートは144キロを2度記録し、試合序盤と、力を込めた時は常時140キロを超え、詰まらせての内野ゴロを多く築いた。ヒットも詰まって運ばれたものも多く、長打も多くなかった。

初戦の牛久戦では2失点完投勝利をしており、この日の霞ヶ浦戦に全力で向かい、3点に抑える粘りを見せたものの、打線が相手に及ばなかった。試合後に涙を見せていたが、将来、再び名前を聞く投手になるのは間違いなさそうだ。

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初回で自身の最速を3キロ更新する138キロをマーク。3回無死二、三塁で3番・山本の犠飛と仕黒大樹二塁手(3年)の内野安打で2点を先制。さらに4回に1点を追加しそのまま逃げ切った。
先発を告げられたのはこの日の朝。「いい緊張感で臨めた。きっちりいいスタートが切れるようにと思って、初回から飛ばしていけた」と山本。完投については「うれしい」とひと言。球速が上がった要因については「わからない。特別なトレーニングもしてない」と笑顔で答えた。

2年生の山本が9回6安打1失点、11奪三振で勝利を引き寄せた。入学から1年間で身長が5センチ伸び、球速が8キロ上がったという成長著しい左腕は「自分が抑えられるところまでいこうと思った。きょうは80点くらい」と上々の滑り出しに納得の表情だった。

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