山梨学院で高校通算53本塁打を放つ野村健太選手は、3大会連続ホームランが期待されたものの、この夏はホームランを打つことができなかった。進路については明言をさけたが・・・。
甲子園3本
山梨学院の野村健太選手は、高校通算53本塁打を放つ右の大砲として注目され、昨年夏の甲子園で1本塁打、今年春のセンバツでは2本塁打を放っていた。今大会は3季連続ホームランが期待されたが、この日の初戦・熊本工戦で3安打を打ったものの、ホームランは出なかった。
延長12回には2アウトながらランナー2塁の場面で打席が回ったが、サードゴロに倒れた。「何とか打とうと力んでしまった」と話し、「1球で終わってしまう怖さを知った」と悔いを残した。
この夏は山梨大会でもホームランはなく、0本に終わった。それでも右の大砲として素直なフォームの打撃ができ、この日も詰まりながらも外野に運ぶ力を見せた。「やってきたことは全力を尽くして出せた」と最後に話した。
進路について聞かれると、「まだ、あんまり・・・」と話し、明言はしなかった。しかし、山梨学院の吉田監督は、「進学して野球も勉強し直してから」と話す。元横浜高校部長の小倉氏が練習で指導をしているが、課題が多いとも話す。今後は、大学に進み、打撃を含めて多くの技術を得て成長してからプロに挑戦する可能性が高い。
昨夏1本、今春の選抜大会で2本のアーチを架けた「山梨のデスパイネ」の異名を持つスラッガーは進路について「まだ…」と明言を避けた。一方で、吉田監督は「進学して野球も勉強し直してから」と進学を勧める意向だ。
通算53本塁打で高校野球を終え「やってきたことは全力を尽くして出せた」とまた涙した。今後は大学進学に向け、練習を続ける見通しだ。
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