飯塚投手、韮澤選手、U18を支える2人の力とキャラクター

韮澤雄也, 飯塚脩人

U18代表の主役は、やはり奥川恭伸投手、佐々木朗希投手、そして森敬斗選手、石川昂弥選手になるのだろう。しかし、やや控えめな飯塚脩人投手、韮澤雄也選手が、その活躍を支えている。

U18のつなぎ目

1次ラウンドでは奥川恭伸投手、佐々木朗希投手の2枚看板を欠く中で、西純矢投手が中継ぎ、そして先発にフル回転をした。そしてこの日のスーパーラウンド初戦・カナダ戦でも奥川投手を先発させ、佐々木投手をリリーフで待機させた。

しかし、点差が開くと、飯塚脩人投手が登板した。スコアは5-1、まだ油断できない点差だった。しかも先発の奥川投手が18奪三振という圧巻の投球を見せており、その投手の交代にカナダ打線も自然と勢いづく。これほどの力のある投手の後を投げる投手には、大きな負担となるのは間違いなかった。

それでも飯塚投手は、カナダ打線を2イニングパーフェクトに抑えた。伸びのあるストレートをインコースにきっちりを投げ込み、低めに151キロを投げ込んだ。「まだこんな投手がいるのか」と、カナダ打線の気力を奪い去るのに十分な球威、そして制球力だった。飯塚投手がいなければ、首脳陣はリリーフ投手にこれほどの信頼は得られず、佐々木投手・奥川投手の起用方法も変わっていたかもしれない。

打線でも1番の森敬斗選手が素晴らしい。抜群の身体能力を持ち、思い切りの良い打撃を見せ、この日は5打席全て出塁していた。そして4番の石川昂弥選手は、パナマ戦で決勝の3ランホームランを放つなど、スバ抜けた打撃を見せている。

その中で3番・韮澤雄也選手の働きが素晴らしい。職人的な雰囲気を醸し出す打席から、きっちりとセンター前にはじき返す。この日は捕球されたものの、内野の頭を越えていくような日本人好みのヒットを繰り出す。木製バットにもしっかりと対応している打撃の柔らかさを見せている。この日は5点を奪ったものの、カナダのエラーや押し出しで4点を奪ったが、勝ち越しとなる2点目は、きっちりとヒットで奪った韮澤選手のヒットだった。

キャラクター

飯塚選手は奥川投手の事を、「同じ人間だと思っていない。野球の次元が違う」と話す。韮澤選手もインタビューでは朴訥そうにボソボソと話し、勝利後に行われるナインの自撮りには、なかなか前に行けずに、写っていないか見切れた所にいるかという素朴さを持つ。

しかし、二人にはしっかりとしたキャラクターがあり、愛敬がある。飯塚投手も奥川投手から笑われ、佐々木投手から感心される。韮澤選手はなぜか、花咲徳栄の先輩の野村選手のミドルネームでもある、ジェームスというあだ名で呼ばれている。

そして、打順では、1,3,4番では得点が期待でき、先発の球数が105球に迫ってきても、飯塚がいるんだと安心できるほどの信頼感がある。プロ野球選手になるうえで、能力や技術はもちろん、キャラクターも大事だと思う。二人はプロで活躍し人気を得るものを持っていると思う。

代表の永田監督は「まだ本来の韮沢ではない。まだまだ野手陣は頑張ってもらわないと」と話す。花咲徳栄の韮澤は、逆方向への強い当たりも見せるし、森選手クラスの思い切りの良い長打を見せる。残り3試合も飯塚投手、韮澤選手に注目したい。

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