センバツに出場する常総学院が水戸葵陵と練習試合を行い、秋本璃空投手、大川慈英投手が力を見せた。
2枚看板
先発した145キロ右腕の秋本璃空投手は、3回を投げて143キロを記録したストレートにワンバウンドでも空振りを取れる変化球で3回を1安打4奪三振無失点と素晴らしい投球を見せた。立ち上がりの初回にノーアウト2塁のピンチを背負うも、そのピンチを切り抜けると、勢いに乗った。
特に3回先頭バッターから三振を奪ったのはチェンジアップ、「一番得意な変化球」と話す。「一昨日、島田監督に、コースでなく高さで打者に振らせるというアドバイスを受けました。それまではコースを狙いすぎる面があったのですが、ショートバウンドを投げるような感覚が、練習でもしっくりいっていたんです」とアドバイスどおりの感覚で投げて結果を残した。
4回からは146キロ右腕の大川慈英投手が登板する。こちらも最速142キロのストレートにスライダーなど変化球を織り交ぜ、3回パーフェクト4奪三振の投球だった。「腕の振りには自信があります。暖かくなって、指先の感覚が良くなってきました」と話した。
島田監督は秋本投手について、「立ち上がりはボールが行っていなかったが、あれでギアが上がり、修正していた」と評価、大川投手にも「しっかり投げ分けが出来ていた」と話す。まだエースを決めていないといい、センバツまでの間にエースが選ばれる。
この日の最速は143キロ。初回の先頭打者に対してカウントを取りにいった球を左中間に運ばれで無死2塁のピンチを迎えたが、気持ちを切り替えて後続を断った。「立ち上がりはボールが行っていなかったが、あれでギアが上がり、修正していた」と島田監督は及第点を与えた。
146キロ右腕の大川慈英(新3年)は、4回に登板して3イニングを9人で抑えた。こちらも奪三振は4。最速142キロのストレートに、スライダー、左打者の外側に逃げていく変化球をまじえ、相手打線を翻弄した。「腕の振りには自信があります。暖かくなって、指先の感覚が良くなってきました」と話す大川に対し、島田監督も「しっかり投げ分けが出来ていた」と評価した。
昨秋の関東大会。決勝の高崎健康福祉大高崎(群馬)戦に先発した秋本は8回8失点と打ち込まれ、優勝を逃した。「絶対的な決め球とボール球で勝負できる配球を身につけたい」と冬の期間は1週間で約300球のブルペン投球を行い、チェンジアップを磨いた。日本ハムなどで投手として活躍した島田直也監督から同球種を投げるコツとして「コースより高さ」と助言を受け、今年初の対外試合で体現。「打者が届かない(低めの)ボールで三振を取れた」と笑みがこぼれ、指揮官からも「あれでいい」とお墨付きをもらった。
秋本からバトンを引き継いだ大川は、しなやかな腕の振りからキレのいい球を投げ込み無安打4三振。「今日は指にかかったボールを、腕をしっかり振って投げられた。冬取り組んできた下半身主導のフォームもいい感じ」と手応えをつかんだ。
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