福岡高の150キロ右腕・井崎燐志郎投手が初戦の筑紫台戦に先発したものの、7回途中で4失点し、短い夏が終わった。
145キロ
井崎燐志郎投手は188cm85kgの体から、最速150キロを計測するストレートを投げる。この日は最速145キロ、序盤から140キロ中盤のストレートを投げていたが、3回に降雨のため1時間の中断を余儀なくされた。
試合が再開したものの、まだぬかるんだマウンドで4回に1失点すると、自らの一塁への悪送球と暴投で3失点した。5回以降は抑えたものの、7回に四球を与え、再び暴投をした所で降板した。6回0/3を投げて7奪三振5四死球4失点だった。
10球団24人スカウト
この日は10球団24人のスカウトが視察に訪れた。福岡ソフトバンクは6人態勢で視察した。
福岡ソフトバンク・永井スカウト部長:「まだ未完成だが持っている素材がいい。高く評価できる。これから覚えていくことがたくさんあるけど、将来はもっといい投手になると思う。可能性を感じる投手です。」
巨人・水野スカウト参与:「いい真っすぐを投げるし、上背もある。まだ線は細いけど、伸びしろはあると思います」
中日・三瀬スカウト:「数は少なかったが指にかかった時のボールは目を見張るものがある。そういうボールが増えると、いい投手になると思う」
プロ入りへ
「1年生の時からチームメートに迷惑をかけてきたので、この夏は自分のピッチングで勝利を挙げたかった。こういう結果になり申し訳ない」と最後の夏に初戦敗退となったことを反省した井崎投手、「とりあえず野球は続けたい」と話したものの、プロ入りについて聞かれると、「意識していきたい」と話した。
福岡高校は県内屈指の進学校だが、井崎投手ももともとは筑波大など国立や、早稲田、慶應などでプレーすることを考えていたが、プロから非常に注目されるようになり、プロ志望の意識も強くなってきた。
この日の結果と周りの評価やアドバイスで、今後、どのような進路を決断するのかが注目される。

この日は95球を要し5四死球の一方で7奪三振。この日最速145キロを記録したキレのある直球でスカウトをうならせる場面もあった。中日三瀬スカウトは「数は少なかったが指にかかった時のボールは目を見張るものがある。そういうボールが増えると、いい投手になると思う」と評した。
秀才校の剛腕を見ようと、セ・パ10球団のスカウトが視察。巨人の水野雄仁スカウト部参与は「いい真っすぐを投げるし、上背(1メートル88)もある。まだ線は細いけど、伸びしろはあると思います」と評価。ソフトバンクの永井智浩統括本部編成育成本部長兼スカウト部部長は「まだ未完成だが、素材自体はいい。これから鍛えていけば」と将来性に期待した。今後について井崎は「とりあえず野球は続けたい」と話した。
188センチの大型右腕を見るため、ネット裏には10球団24人のスカウトが集まった。地元のソフトバンクは永井スカウト部長をはじめ、6人で視察した。永井部長は「これから覚えていくことがたくさんあるけど、素材はいいものがある。将来はもっといい投手になると思う」と井崎のポテンシャルを高く評価した。
早すぎる夏の終わりを迎えても夢は揺るがない。「プロを意識していきたい」。将来を見つめる井崎の言葉に迷いはなかった。
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