高校野球京都大会準決勝では、京都外大西が龍谷大平安に5−12で8回コールドで敗れた。プロ注目の二刀流・西村瑠伊斗選手は3四球と勝負を避けられ、また登板も無くこの夏を終えた。
「インコースのさばきは天才」
西村瑠伊斗選手は2点を追う4回、インコースのストレートを捉えると、打球は右中間のフェンスに直撃する3塁打となった。しかし、今大会既に5試合で4本塁打を放っているスラッガーに、この当たりを見せられたことで、5回には申告敬遠、7回もストレートの四球、8回もフルカウントから四球で勝負を避けられた。「あれだけ点差があったらと思ったけど、勝負されなかった。どこのチームからも警戒されていたと思うが、これだけ勝負してもらえへんのかと。そこも悔しかった」と話した。
これについて龍谷大平安の原田監督は「ランナーが1人でも2人でも、彼が打つとチームが乗る。そこの芽を摘みたかった。ストライクでは勝負できない。ボールを振ってくれたら、ラッキー。勝利に徹した」と話した。
また西村投手は最速147キロを記録する投手としても注目されるが、この日も登板が無く、この夏は登板0で終わった。これについて西村選手は、「実を言うと、肩をけがしていて僕が投げられなかった。チームに悪かったし、自分も悔しい。肩が治っていたら、ここで自分が投げられたのにと思っていました」と悔しさをにじませた。
この日は阪神の和田TAや、埼玉西武の渡辺GMなど首脳クラスが視察をしたが、渡辺GMは「インコースのさばきは天才。教えてできることではない。2つあったよね。パンチ力もある。プロでもなかなかいない。すごく楽しみな選手」と、プロでもあまりいない存在と高く評価をした。
試合後には「プロ野球選手になりたい。プロに入って活躍できるように。切り替えられないけど、なんとか切り替えて。ずっと目指している夢があります」と話し、プロ志望を明言した。
とんでもない才能を持った選手がプロに入ってくる。ドラフト会議では3位前後での指名が予想される。


この日は複数球団のスカウトが視察に集まった。阪神和田テクニカルアドバイザーや西武渡辺GMも姿を見せ、注目度の高さをうかがわせた。今大会は史上最多タイの4本塁打。野球センスの高さを知らしめた夏になった。渡辺GMは「打者としてインコースのさばきが天才的。教えてできることではない。2つあったよね。パンチ力もある。すごく楽しみな選手」と評価した。

観衆の度肝を抜いたのは4回だ。内角低め直球を仕留めた打球は右中間フェンス直撃の三塁打。あわや柵越えの一撃に、ネット裏のスカウト陣も驚嘆の声を上げた。西武の渡辺久信GMは「インコースのさばきは天才。プロでもなかなかいない」と舌を巻いた。

「実を言うと、肩をけがしていて、僕が投げられなかった。チームに悪かったし、自分も悔しい。肩が治っていたら、ここで自分が投げられたのに、と思っていました」

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