大阪桐蔭・松尾汐恩選手が2打席連続本塁打で甲子園3大会連続5発、阪神・中日が首脳クラス視察継続

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夏の甲子園大会では大阪桐蔭が聖望学園と対戦し、19−0の大差で勝利した。プロ注目捕手の松尾汐恩選手が2打席連続ホームランを放ち、甲子園3大会連続の5発目となった。

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甲子園5本塁打

松尾汐恩選手はこの日、第5打席まで5打席で2安打2四球、そして8回の第6打席で「詰まった形になったが、なんとか入ってくれた」と左中間にホームランを放つと、9回1アウト二塁の場面でもフルカウントと粘って8球目を叩き、打球はレフトポール際に飛び込む2ランホームランとなった。

松尾選手は昨夏の近江戦でホームランを放つと、今年春のセンバツでも国学院久我山戦と決勝の近江戦でホームランを放っており、この2打席連続ホームランで3大会連続5本目のホームランとなった。これは大阪桐蔭の先輩の中田翔選手(4本塁打)を抜き、平田良介選手、森友哉選手、藤原恭大選手に並んだ。

これで今大会は旭川大高戦の4打数3安打と合わせて、9打数7安打2本塁打7打点という驚異的な成績となっている。また守備でも際どいコースの球をストライクに見せる技術を見せ、4人の投手をリードし9回2安打で完封した。

プロのスカウトは首脳クラスが49校全てが出揃うまでは視察をし、それが終わると甲子園から姿を消すが、この日は阪神が和田TA、畑山統括スカウトや中日の米村チーフスカウトが甲子園に残って松尾選手を視察した。米村氏は「センバツに比べて粗さ、強引さがなく、素直に打っている。確実性が出てきた。上位指名に入ってくる。捕手で遊撃もできて、新しいタイプの選手」と評価した。

阪神の畑山統括スカウトは前日の総括で松尾選手について「コンスタントの結果を出してくれる数少ない選手で、一定の評価はできている。打撃がいいので捕手だけでなく、いろいろな可能性がある。楽しみ」と話していたが、この日の2本塁打と捕手の技術で、更に評価は高まったのではないかと見られる。

高校生捕手として昨年は市和歌山の松川虎生選手が千葉ロッテの1位指名され、1面目でレギュラー捕手として活躍をしている。評価されていた打撃よりもむしろ守備の良さが光っている。松尾選手も捕手に課題を抱える球団だけでなく、右の強打者の獲得を目指す球団も含めて、ドラフト1位か2位で指名される可能性は非常に高くなったと見られる。

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