秋季岩手大会の地区代表決定戦では、来年のドラフトの目玉・花巻東の佐々木麟太郎選手が、捕手として守備についた。
複数ポジション
佐々木麟太郎選手はこの日の花北青雲戦で3番ファーストでスタメン出場したが、5回裏の守備で捕手としてマスクをかぶった。5番から始まった相手の攻撃を、空振り、見逃し、見逃しの三者三振に導き、センスの良さを見せた。投げたのは1年生の葛西投手で、「1年生なので、自分がしっかりリードをしないといけない責任があり、とにかく100%を出し切れるかを考えて配球をしていました」と話す。
佐々木選手は小学生の時に捕手をメインにプレーをしていた。高校では一塁が定位置となっていたが、センバツ後に「複数を守れて損はない」と5年ぶりに捕手の練習を始めていた。夏は打撃に専念するため一塁手として出場していたが、4月下旬頃には練習試合でマスクをかぶっていたという。
「レベルが高いかと言われたら、そんなことはないですが、最低限は守れたと思います」と話す。プロ注目の強肩強打の4番捕手・田代旭選手がいたからこそチームは強かったし、佐々木選手も3番として対戦を避けられなかった所もある。新チームではそこがポイントとなる。「旭さんの厚みをカバーしたいです」とまずは佐々木選手が担うが、甲子園に出場するのなら、他の選手が成長して佐々木選手の負担を少しずつ減らす必要があるかもしれない。
ただし、これが佐々木選手にとって新たな可能性を伸ばすことになるかもしれず、今後のプレーを注目したい。

本格的な捕手転向ではないが、チーム力向上のアクセントになる。「4番捕手」で通算52本塁打の田代旭前主将(3年)が抜けた穴は大きく、攻守で「旭さんの厚みをカバーしたいです」と今後もマスクをかぶる可能性は否定しない。
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