来年のドラフトが楽しみな選手〜高校生投手その5・津嘉山憲志郎投手・神戸国際大付〜

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来年のドラフト候補として注目したい選手、高校生投手を数回に渡って紹介しています。今回は神戸国際大付・津嘉山憲志郎投手。
その1・川勝空人投手(生光学園)
その2・清水大暉投手(前橋商)
その3・小川哲平投手(作新学院)
その4・洗平比呂投手(八戸学院光星)

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世代リーダー右腕・津嘉山憲志郎投手

津嘉山憲志郎投手・神戸国際大付

津嘉山投手はすでに投球を見た方も多いだろう。高校1年夏の兵庫大会ではロングリリーフで8試合中7試合30回を投げて失点は市川戦の1失点と決勝の社戦の4失点のみ。特にデビュー戦の1回戦・御影戦では2回ノーヒット5奪三振、続く須磨翔風戦では6回から延長12回までの7イニングを3安打5奪三振無失点に抑えて勝利した。

初失点した準々決勝の市川戦も3回から登板して5回を2安打1失点と好投して勝利に貢献すると、準決勝でも1イニングを投げた。決勝は5回から登板すると9回まで無失点の投球で延長にもつれ込む。10回、11回、12回を無失点に抑え、13回に1失点したものの味方もその裏に同点に追いついた。しかしタイブレークとなった14回に3失点し、甲子園にあと一歩届かなかった。

そして今年夏は背番号10をつけるもエースとして投げ、2回戦の星陵戦では先発して9回8安打15奪三振で完封、5回戦の報徳学園戦でも9回8安打9奪三振2失点で勝利した。しかし因縁に相手・社と対戦した準決勝では8回途中5安打6奪三振1失点で降板し、その後、延長10回1-2で敗れ、甲子園には手が届かなかった。

沖縄県出身で中学時代は軟式で146キロ、硬式でも148キロを記録しており、全国から誘いの来る投手だった。神戸国際大付でもその力を1年から開放し、振りかぶってからの148キロの堂々たる投球は印象深い。体も178cm92kgとしっかりとできあがっていて、肩の可動域も広く、しっかりと体重の乗った球を投げられる。もうすでに相手打者を見て変化球でタイミングを外し、ストレートを突き刺して圧倒し試合を支配する投球ができており、テンポも非常に良い。

今夏は昨年に比べると被安打が多く、投球も少し疲れがあるかなという印象だった。それでも三振を奪う力は高まっている。

間違いなくこの世代を代表する投手だろう。しかし1年夏は兵庫大会決勝で社に、1年秋は近畿大会で大阪桐蔭に、2年夏は兵庫大会準決勝で社に、2年秋は兵庫大会準々決勝で報徳学園に敗れ、これだけの投手が甲子園で投げるチャンスはあと1回しかない。

1年時から投げていると、3年時にはやや見飽きた感じが出てしまい、あまり名前が取り上げられなくなることもあるが、この世代のトップランナー、ドラフト1位指名候補であることは間違いないと声を大にしていいたい。しかし、津嘉山投手の本当の力が見られるのは甲子園に出場してからではないかと思う。来年夏は是非、悲願の甲子園出場を果たしたい。

2024年度-高校生投手のドラフト候補リスト
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
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