センバツで優勝した健大高崎が地元・群馬県高崎市に凱旋し、駅や市役所で多くの歓声を浴びた。2年生2枚看板が投げきった今大会に、3年生で141キロ左腕の杉山優哉投手は悔しさも味わった。
「他校だったらエース」
紫紺の大優勝旗を手に凱旋した高崎駅、主将の箱山遥人選手は「みんなに自慢できるチームになれたことが一番。今までの自分たちの歩みは間違っていなかった」と話し、優勝を実感していた。
今大会は2年生左腕の佐藤龍月投手と同じく2年生右腕の石垣元気投手が5試合45試合を二人で投げきり、2004年の済美高校以来20年ぶりに2年生投手のみでセンバツ優勝をした。この優勝に3年生投手も気持ちを奮起させている。
ベンチ入りをしながら甲子園で登板の無かった杉山優哉投手は、最速141キロの速球を投げる左腕投手で、「他校ならばエース」と言われているというが、「やっぱり甲子園のマウンドを経験できなかったことは悔しい思い出になった。ここから夏に向かって全力投球して夏はチームを引っ張る姿を見せられるように頑張りたい」と話し、意気込みを見せた。
また同じくベンチ入りした3年生右腕・関口圭佑投手も甲子園では「いつでも行けるように」準備をしていたが登板はなく、「今大会は石垣と佐藤に任せきりになってしまった。夏は3年生ピッチャーも投げて日本一になりたい」と話した。
箱山主将やナインが口々に、このセンバツの優勝は通過点と話す。夏に優勝するためには、まずは厳しい群馬県の戦いに勝利することが必要になる。佐藤投手、石垣投手の状態が良くても、暑さの中で甲子園の最後まで体力を持たせるためには、3番手、4番手、5番手くらいまでの投手の力が必要となる。
また1年生も加わってくるが、夏は3年生投手の力を見たい。


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