秋季高校野球近畿大会を中日スカウトが視察し、智弁和歌山の152キロ右腕・宮口龍斗投手と、天理の赤埴幸輝遊撃手を評価した。
中日スカウトが高評価
智弁和歌山の宮口龍斗投手は夏以降に一気に球速を挙げ、和歌山大会の決勝で152キロを記録して注目されている。
この日は4点リードの7回から登板すると、3回を1安打2奪三振無失点に抑えた。球速も140キロ中盤で、スライダー、スプリットを織り交ぜて「リズム良く投げることができました」と話した。
視察した中日の山本スカウトは、「良い投げ方をしています。腰の回転の強さ、速さはまだまだこれから出てくると思いますが、柔らかさがあり、フォームのバランス良く、しっかりと腕が振れる」と話し、184cm84kgの大型投手だが柔らかいフォームなどを評価した。
また、天理vs滋賀短大付の試合では、プロ注目の遊撃手・天理の赤埴幸輝選手が、1点リードの7回にライトへの二塁打を放って、ランナー2,3塁のチャンスを作り、永末選手の2点タイムリーヒットにつなげて勝利した。
「どうしても1点が欲しい場面。走者を1個進めることを考えていて、チームの役に立てたと思います。センバツを目指してやってきて、勝てたことはすごくうれしいことなんですけど、まだまだ自分たちの野球ができていない。自分たちのスイングができていないんです。僕自身、低めの対応とか、左投手をどう崩していくか、をもう一度見直したい」と話した。
中日の山本スカウトは安定したスローイングなどを注目していた。
宮口投手も赤埴選手も共に高校卒でプロ志望の意思を持っており、赤埴選手は「ひたむきに努力をしていけば、それが見えてくると思っています」と普段のプレーからプロ入りを意識しているという。
来年のドラフト会議が注目される。


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