全国高校野球選手権宮城大会では、秋・春の県大会を制している仙台育英が柴田に2-0で勝利し、準々決勝進出を決めた。先発した2年生の梶井湊斗投手が6回無失点の好投を見せると、7回からはプロ注目のエース左腕・吉川陽大投手(3年)が登板し3回を無失点。盤石の完封リレーを見せた。この日は阪神、横浜DeNA、中日、千葉ロッテなど複数球団のスカウトが視察をしている。
2年生・梶井湊斗が6回7K、プロ注目・吉川陽大は3回4Kで締める
まずマウンドで試合を作ったのは、2年生右腕の梶井湊斗投手だった。最速144キロだが、この日も140キロ前後のストレートにカーブ、スライダーを織り交ぜ、6回を投げ2安打7奪三振無失点と安定した投球を見せ、2−0の投手戦に持ちこんだ。
そして7回、満を持してエースの吉川陽大投手が今夏初登板。最速141キロのストレートに加え、カットボール、スライダー、カーブなどを駆使し、3イニングを1安打無失点、4奪三振と完璧なリリーフ。危なげなく試合を締めくくった。
打線は0-0で迎えた4回、無死一、二塁のチャンスから4番・川尻結大捕手(3年)が2点タイムリー二塁打を放ち先制。この2点を投手陣が最後まで守り抜いた。
中日スカウト、W評価「梶井は安定感」「吉川はキレがいい」
充実した投手層を誇る仙台育英。そのマウンドに、プロのスカウトも熱い視線を送った。この日視察した中日の岡野スカウトは、二人の投手をそれぞれ高く評価した。
中日・岡野スカウト:(梶井投手について)「制球が良く、安定感がある。これからが楽しみな投手」
中日・岡野スカウト:(吉川投手について)「直球、スライダーのキレがいい」
今年のドラフト候補の吉川投手については、健大高崎の佐藤龍月投手、横浜高校の奥村頼人投手、未来富山の江藤蓮投手、東海大候補の鈴木蓮吾投手といった注目左腕投手のうちの一人で、将来の左のエースを獲得したい球団は、ドラフト会議では5人の中から指名を考えていくようになるのではないかと思う。
吉川陽大投手 プロフィール
- 氏名:吉川 陽大(よしかわ あきひろ)
- 所属:仙台育英高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 身長・体重:176cm・72kg
- 主な特徴や実績:プロ注目の最速145キロ左腕。2025年夏の宮城大会3回戦で今夏初登板し、3回1安打無失点4奪三振。中日スカウトから「直球、スライダーのキレがいい」と評価される。
梶井湊斗投手 プロフィール
- 氏名:梶井 湊斗(かじい みなと)
- 所属:仙台育英高校(2年)
- ポジション:投手
- 投打:調査中
- 主な特徴や実績:2年生右腕。2025年夏の宮城大会3回戦で先発し、6回2安打無失点7奪三振の好投。中日スカウトから「制球が良く、安定感がある」と評価される。


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