侍ジャパンU18代表vs大学日本代表の壮行試合では、今秋ドラフト1位候補の健大高崎・石垣元気投手が最終回に登板し、最速153キロをマークする投球を見せた。W杯連覇を目指すチームで、リリーフとして登板をする。
最速153キロで大学代表から2奪三振
6点ビハインドの9回、8番手としてマウンドに上がった石垣元気投手は、大学生の圧力にも臆することなく腕を振った。最初の打者である勝田成選手に150キロの速球と140キロ前後の変化球を織り交ぜて内野フライに打ち取ると、続く1番打者の榊原七斗選手には大きく曲がるカットボールやスライダーを使い空振り三振を奪った。
2番・山形球道選手にはレフト線へうまく運ばれて二塁打となると、続く繁永晟選手にも今度はライト線に落ちる二塁打でで1失点をしたが、5人目の打者となる4番・松下歩叶選手には3球目にこの日最速の153キロを計測し最後は外角低めのカットボールで空振り三振に仕留めた。1回を投げ2安打1失点2奪三振という内容に、「大学生の方が一枚上手。もっと自分の状態を上げていかないといけない」と課題を口にしたが、そのポテンシャルは疑いようもなかった。
日本ハム・栗山CBOも絶賛「アベレージが150キロ超える」
この日のスタンドには巨人、ソフトバンクなど6球団のスカウトが集結。世代No.1右腕の投球に熱い視線を送った。
北海道日本ハム・栗山英樹CBO:「アベレージが150キロを超えるところが一番の特長。こういう投手がどういうところに行き着くか楽しみ」
また、対戦した大学日本代表の堀井哲也監督も「真っすぐはもちろんいいんですけど、変化球がいいってことを言っていました」と明かし、ストレート以外のボールの質の高さも証明された。
W杯連覇へ、日本の守護神に
試合後、小倉全由監督は石垣投手を本大会の抑えとして起用することを示唆。「あれだけ出力が高い投手なので最後に使いたい。任せていきたいなと思います」と全幅の信頼を寄せた。ピンチでも三振を奪える投球は、短期決戦の守護神としてまさに適任だ。
甲子園では初戦敗退の悔しさを味わったが、世代No.1投手としての評価は不変。ドラフト1位指名は確実視されており、この日の投球でさらに評価を高めたことは間違いない。日本のエースとして、そして守護神として、W杯のマウンドでどんな投球を見せてくれるのか注目が集まる。
石垣 元気(いしがき げんき) プロフィール
- 所属:健大高崎高校(3年)
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速158キロを誇る世代No.1右腕。今秋のドラフト1位候補。大学日本代表との壮行試合で最速153キロを記録し、U-18W杯での守護神に指名された。















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