侍ジャパンU18代表と沖縄県高校選抜が対戦した壮行試合で、沖縄県高校選抜の「1番・二塁手」として出場したエナジックスポーツのイーマン琉海選手が、3安打2打点1盗塁、さらに好守備で躍動した。代表最終メンバーからは漏れたものの、強烈な存在感を示し、試合後には卒業後に米国の大学へ進学する意向を明らかにした。
侍ジャパン投手陣から3安打、守備でも魅了
イーマン琉海選手が、満員の沖縄セルラースタジアム那覇を沸かせた。初回、先頭打者として打席に立つと、甲子園優勝投手・末吉良丞投手(沖縄尚学)の初球を捉えレフト前ヒットで出塁、「すごくいいピッチャー。初球の甘い真っすぐを試合前から狙っていた」と話した。守備では1回裏に横っ飛びのファインプレーでライナーを掴み、飛び出した一塁走者を刺すダブルプレーを完成させるなど、序盤から攻守で躍動した。
バットはその後も止まらず、5回には健大高崎・下重賢慎投手からレフトオーバーのタイムリー二塁打、7回にはドラフト1位候補の石垣元気投手(健大高崎)からヘッドスライディングでタイムリー内野安打をもぎ取るなど、侍ジャパンが誇る好投手たちから計3安打2打点を記録。「イーマンコール」が沸き起こる中、最後までチームを牽引した。
「アメリカの大学で野球を」次のステージへ
イーマン選手は春のセンバツ大会で2試合で10打数8安打の大活躍を見せ、4月の侍ジャパンU18代表候補強化合宿に選ばれながらも、最終メンバー入りは叶わなかった。しかし、沖縄選抜として出場したこの試合で、その実力を全国のファンに見せつけると、試合後、自身の進路について驚きの決意を語った。
「自分はアメリカの大学で野球することを決めたので、そこに向けて頑張っています。自分が一番行きたい場所がそこだったので」
海外に挑戦する事を決めた164cmの俊足内野手は、「日本代表のレベルの高いピッチャーと対戦できて、次のステージに生かされると思う」と語るその目は、すでに世界を見据えていた。
有望な選手がアメリカに渡る。大きな夢を叶えに行くことは素晴らしいが、日本の野球ファンとしては残念な気持ちもある。これからアメリカでどのような活躍を見せてくれるか注目したい。
イーマン 琉海(イーマン るかい) プロフィール
- 所属:エナジックスポーツ高等学院(3年)
- ポジション:内野手
- 身長:164cm
- 主な特徴や実績:U-18日本代表候補。沖縄県選抜として出場した壮行試合で侍ジャパン投手陣から3安打2打点を記録。卒業後は米国の大学へ進学予定。
















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