2月1日、12球団が一斉にキャンプインする。キャンプでチェックをしたいルーキーを紹介します。まずはパリーグ編
1軍キャンプからスタートするルーキー2020
パリーグのチェックをしたいルーキー
埼玉西武
1軍キャンプスタートの宮川哲投手は最速154キロの球速を投げる投手で、おそらく最初のブルペンで大きく話題となると思うが、チェックをしたいのは実戦に入ってから変化球とストレートのコンビネーションで、ストレートでも打ち取れるか。社会人時代は150キロ前後の球でも当てられていた所もあるので、プロの世界に入るにあたり、そのボリュームが増しているか。逆に浜屋将太投手はブルペンでは騒がれないかもしれないが、実戦に入って3回3安打無失点くらいの成績を残しながらオープン戦、開幕まで残っていきそうな気がする。
そして最もチェックをしたいのがドラフト3位の松岡洸希投手。林昌勇投手ばりのフォームで潮崎編成ディレクターがほれ込んだ投手で、横からの球の威力と変化球に注目したい。
福岡ソフトバンク
ドラフト1位の佐藤直樹選手は、個人的には社会人時代にパッと目に留まる選手ではなかったが、獲得の理由の中で、身体能力が柳田に近い選手というものがあった。このキャンプでしっかりとチェックをしたい。また、ドラフト5位の柳町達選手との外野手のポジションを奪う競争にも注目。
最もチェックしたいのは、海野隆司捕手。肩や視野の広さの面では甲斐選手に劣らないと思われ、打撃では海野選手の方が上ではないかと感じさせる。甲斐捕手が焦るような捕手としての力を見せてほしい。
東北楽天
ショートの獲得を優先してドラフト1位で指名した小深田大翔選手が、しっかりとショートのポジション争いで実績あるプロの選手より上のプレーが見せられるかに注目したい。足はプロクラスだが打撃ではもう少しという印象もあり、打撃でアピールができるか。
個人的には黒川史陽選手に注目したい。高校時は巧みな打撃のできる選手から、ホームランを打てる左のスラッガータイプへと変貌をしたが、プロではどんなスタイルの選手になるだろう。1軍キャンプでセカンドで浅村選手とプレーする事になるが、どんな影響を受けるだろうか。
千葉ロッテ
佐々木投手に12球団一の注目が集まると思うが、2位の佐藤都志也選手にも注目したい。打撃ではプロでも1年目から十分やれると思う。また肩や足などの能力も1軍クラス。あとは捕手として田村選手とどれだけやり合えるか。
横山陸人投手にも注目したい。千葉ロッテは昨年のドラフトで高校生は2人のみ。その一人が佐々木朗希投手で、どうしても比較されることになる。ストレートに関しては別格の球を見せられるかもしれないが、横山投手の140キロ中盤の球はしっかりと制球されており、焦らずに自分の球を投げ込んでほしい。
北海道日本ハム
やはり注目はドラフト1位の河野竜生投手と2位の立野和明投手の左右の即戦力投手。日本ハムは昨年の成績とチーム状況から、2019年のドラフトではこれまでの高校生路線から大きく舵を切った。この二人は社会人投手BIG3で、プロでも1年目から投げられる投手だと思う。
その中で河野投手は実戦派で、紅白戦が始まってから、相手バッターとの駆け引きが始まってからが楽しみ。3回で内野ゴロやフライを打たせながら無失点に抑えていく。立野投手はストレートの威力とフォークで三振を奪えるかどうか。
オリックス
ドラフト1位の宮城大弥投手と4位の前佑囲斗投手は楽しみだが、チェックしたいのは5位の勝俣翔貴選手。昨年は右手の骨折の影響で思うようなスイングができていなかったが、今年は万全な状態で自分のスイングができれば、1軍でもある程度やっていけると思う。長打もあるし主軸として活躍できる選手で、実戦でランナーを還す当たりでアピールしたい。
またドラフト3位の村西良太投手は、大学4年時は全国ではアピールができなかったものの、リーグ戦ではものすごい球を投げていたと聞く。やや横からの140キロ後半で動く球は、実戦で対戦する実績あるプロの打者も驚くのではないかと思う。
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