東京スポニチ大会は準決勝と決勝が行われ、三菱自動車倉敷オーシャンズが明治安田生命に勝利して優勝した。154キロ右腕の廣畑敦也投手は、準決勝、決勝の2試合に登板した。
2試合に登板
廣畑敦也投手は準決勝のHonda戦で1-0で迎えた8回途中から登板すると、1回2/3を投げてノーヒット2奪三振のパーフェクトピッチングを見せ、決勝進出を決めた。
そしてその決勝戦も8回まで0-0の投手戦が続く。そして9回、三菱自動車倉敷オーシャンズが2点を奪うとその裏に廣畑投手が登板し、1回を1安打無失点に抑えた。同じ日に行われた準決勝、決勝の2試合で登板し、それぞれ無失点に抑え、チームを優勝に導いた。
廣畑投手はMVPに選ばれた。昨年の都市対抗で若獅子賞を獲得しており、これで社会人野球の大会で2大会連続の大きな賞の受賞となった。ただし昨年の都市対抗ではJFE東日本戦で完投勝利を挙げたものの変化球など課題も多く、受賞をした時は「なぜ自分なんだ」と感じたという。
オフは変化球を磨き、三振を奪うこと、打たせて取る事で投げ分けができるようになった。この日の決勝も、150キロの速球で追い込むと、最後は138キロのスライダーでライトフライに打ち取った。
この日視察した千葉ロッテの榎チーフスカウトは「気持ちを出してストライクを投げ込んで、三振という結果を出したのは立派」と評価した。これで社会人野球日本選手権への出場権を獲得し、再び全国の舞台に立つことができる。
そこで昨年都市対抗よりも良いピッチングを見せて、プロ入りをグッと近づけたい。

昨冬の都市対抗では、1回戦で自己最速の154キロを計測して前年覇者のJFE東日本を相手に1失点完投で全国デビューを果たした。若獅子賞(新人賞)を受賞したが、変化球を使いこなせず「なぜ(受賞が)自分なんだ」と思ったという。
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