社会人野球日本選手権では、ドラフト候補として注目された日本通運の前田敬太投手が先発し、6回3安打無失点の好投を見せた。
2年連続指名漏れ
前田敬太投手はこの日、カナフレックス戦で先発すると、「ヒットは仕方ないという気持ちで、どんどんストライクで勝負しよう」とポンポンとストライクを投げる投球を見せ、6回で68球、3安打無失点の好投を見せた。
前田投手は中部商、専修大でドラフト候補として注目され、日本通運でも昨年のドラフト指名解禁の年でドラフト候補として名前が挙がったが、指名はされなかった。
昨年のドラフト会議後に行われた都市対抗野球で、指名漏れの悔しさをバネに好投を見せ、今年もドラフト候補として注目されていたが、昨年に続き指名漏れとなってしまった。
前田投手は「さすがにヘコんだ。3日くらい引きずりました」と大きなショックを受けたことを語ったが、今は気持ちを切り替え、「来年に向けてやるだけ。選手権で日本一になりたい」と話した。
来年は社会人4年目としてプロ入りを目指すことになるが、今年のドラフト会議でも西濃運輸の船迫大雅投手が4年目で巨人の5位で指名されており、投げる球次第で指名はまだまだ可能性がある。
今年、9月29日にトヨタ自動車とのオープン戦で、5球団のスカウトが視察をする中で4回4失点と力が出せず、「球速もキレもあんまりで、納得行く球が投げられなかった。悪い中でどう抑えるか、修正できなかった」と反省の投球となってしまった。
その試合でトヨタ自動車の吉野光樹投手は2回を無失点に抑える投球をみせており、横浜DeNAにドラフト2位で指名されている。来年は1年間を通して力のある投球をみせたい。


指名漏れ切り替え、前田6回0封 ー サンケイスポーツ紙面
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