NTT東日本の寺嶋大希投手が1回無失点で日本選手権出場決定、ドラフトへ最後のアピール「去年よりいい」

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社会人野球日本選手権の関東代表決定戦では、都市対抗本戦出場を逃していたNTT東日本が、2大会連続19回目の本大会出場を決めた。試合を締めくくったのは、プロ注目の最速151キロ右腕・寺嶋大希投手(22)。昨年のドラフトで指名漏れを経験した右腕が、成長した姿で運命の日を待つ。

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最終回を締めて日本選手権へ

三菱重工Eastに6点リードして迎えた9回、マウンドに上がった寺嶋大希投手は、先頭から四球と安打、そして暴投で無死二、三塁のピンチを招いた。「気合を入れすぎてしまった」と話す。

しかし、そこから「ランナーを気にせず思い切っていこうと、気持ちを切り替えました」と、角度のあるストレートで勝負し、ファーストのファインプレーにも助けられて1アウトとすると、後続を空振り三振、三邪飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。チームはこれで本大会出場を決めた。

指名漏れの悔しさを乗り越え、質の高い球を

これがドラフト会議前の最後の公式戦で、最後のアピールの場となった。愛工大名電からNTT東日本に進み、3年目の昨年のドラフト会議では注目されながらも、指名には至らなかった。「去年は正直、行けると思っていなかったんです。あと1年しっかりやろうという気持ちもあったので」と話す。そして今年は勝負の年、この1年で自身の投球と向き合ってきた。

これまでは「150キロ以上の球を投げないと、相手を圧倒できない」と考えていたが、今は「140キロ代後半でも、質の高い球を投げられればいい」と、意識が変化。出力を7割に抑えても力のあるストレートを投げられるようになり、「去年よりは、全然いい感じではいます」と、確かな成長への手応えを口にした。

最高の秋へ、準備は整った

マウンドに立つ姿と球をリリースするフォルムが素晴らしい投手。見ているだけで、こういう投手がプロに行くんだなと思わせる。力感無く角度をつけて質の高い球を投げており、球速という点では物足りなさを感じるし、相手を圧倒するという投球ではない。それでも、プロ入りをしたらそのレベルまで高めて、更に素晴らしい投手になるのではないかというものを大いに感じさせる。

ドラフトへ向けて、「全体的に成長できた」と胸を張る。それでも、「今はチームのために投げることに集中。いい結果を残せば、チームも自分も、今までの努力が報われる」と、まずはチームの勝利を最優先に掲げたが、10月23日のドラフト会議で指名され、10月の日本選手権は指名してもらった球団のファンへのお披露目となるだろう。

寺嶋 大希 プロフィール

  • 氏名:寺嶋 大希(てらしま だいき)
  • 所属:NTT東日本
  • 出身:愛工大名電高校
  • ポジション:投手
  • 投打:右投
  • 主な特徴や実績:2025年ドラフト候補。最速151キロの本格派右腕。昨年の指名漏れを経験し、質の高いストレートを武器に成長を遂げた。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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