社会人野球日本選手権は9日、準々決勝が行われ、東邦ガス(愛知)は日本生命(大阪)に5-11で敗れ、初のベスト4進出はならなかった。チームが大量ビハインドを負う苦しい展開の中、高卒ルーキーの竹田海士(かいと)投手(19)が2大大会デビュー。2回1/3を1安打無失点、3奪三振、最速148キロをマークする力投を見せ、来年以降の飛躍を誓った。
148キロ連発、2回1/3を1安打無失点3K
大差をつけられたマウンドにも、ルーキーの気迫がみなぎっていた。7点ビハインドの6回1死二塁、5番手として登板した竹田海士投手は、「これ以上点を渡すと打者陣がきつくなる。1点もやらない気持ちでマウンドに上がった」と、後続を二ゴロと見逃し三振に斬って取る。
圧巻は7回。この日最速148キロを連発する力強いストレートで押し、中飛、空振り三振、空振り三振と、この日14安打を放っていた強力打線を三者凡退に仕留めた。「感覚がよかったので、自分の強みであるストレートで押していけば、抑えられる気がしていました」と、8回1死まで2回1/3を1安打3奪三振無失点と完璧に抑え、全国デビュー戦で強烈なインパクトを残した。
甲子園3度出場の逸材、「ドラフト上位でプロに」
福井・北陸高校時代は春夏3度甲子園のマウンドを踏み、プロからも注目された右腕。しかし、「強いチームに入って結果を残し、ドラフト上位でプロに入って活躍できるように」と、社会人野球の道を選んだ。
1年目から大舞台での登板を経験し、「1年目からドームで投げさせてもらえた。負けた悔しさがある」と唇を噛んだが、その視線は既に来年へ向いている。「来年は先発もやりたいので、もっと体力をつけたい。ドームで自分が投げて勝てるように」。高校時代に計測した自己最速149キロを超える日も近い。来秋のドラフト候補として、さらなる成長が期待される。
竹田 海士 プロフィール
- 氏名:竹田 海士(たけだ かいと)
- 所属:東邦ガス
- 出身:北陸高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 身長・体重:178cm・82kg(記事外情報)
- 主な特徴や実績:2027年ドラフト候補。高卒1年目の19歳。北陸高時代に3度甲子園出場。社会人日本選手権で全国デビューし、2回1/3を1安打無失点3奪三振、最速148キロを記録した。







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