上茶谷大河投手がリーグ記録の20奪三振、広島、DeNAスカウトが高評価

東洋大, 上茶谷大河

東洋大の上茶谷大河投手が、駒澤大3回戦で1試合20奪三振の東都記録を作った。大学でどんどん実績を作り、ドラフト1位での指名の可能性がどんどん高まる。

実績

上茶谷大河投手は京都学園高校出身で、高校時代は2年生の夏の初戦となる2回戦に先発し、1失点で完投したものの0-1で敗れて初戦敗退。3年生の夏は1回戦は登板せず、2回戦の福知山成美戦で先発し、8回を完投したものの10安打8失点で敗れていた。大学でも3年生まではリーグ戦での勝利は無く、実績はほとんどない投手だった。

しかし昨年秋に146キロを記録すると、今年春に151キロを記録して話題となる。オープン戦ではキレの良いスプリットなどが注目され、梅津晃大投手、甲斐野央投手と共に注目される存在となった。あとは実績がどれだけ積み重ねられるかというところだった。

今春のリーグ戦で上茶谷投手はここまで4勝0敗の成績を残した。1戦目の先発を任され、エースとして首位の東洋大を支えており、実績でもドラフト1位候補のものとなってきた。そしてこの日、1試合20奪三振の東都記録を打ち立て、ドラフト1位としての勲章も手にした。

この日は先発して初回を三者三振、2回は振り逃げも含めて4奪三振、3回1アウトまでに8三振を奪った。その後も5回まで15三振を奪い、8回には先頭打者から19個目の三振を奪う。これまでの記録は日大の門奈投手が記録してた18奪三振で、これで東都新記録となった。そして8回最後のバッターからは149キロの速球で三振を奪い、20奪三振とした。

3-0で迎えた9回、完封を目指したものの、急に球が甘くなり3連打で3-3の同点に追いつかれた。甲斐野央投手がリリーフしその後は無失点に抑えると、延長10回にサヨナラで勝利、上茶谷投手は、「記録より九回が…。チームが勝ってくれて良かった」と話した。

スカウト絶賛

1試合20奪三振という快挙に、プロのスカウトも高い評価をしている。

広島・苑田スカウト統括部長:「江夏やオリックスの西みたいなタイプ。一番はコントロール。両サイドにきっちりと投げ分けられる。真っすぐはスピンが利いていて伸びがある。仮にキャッチャーが3メートル下がっても、同じ高さのままいくんじゃないか。1年目から先発ローテに入る可能性も十分ある」

横浜DeNA・八馬スカウト:「1位だね」

フィリーズ・大慈弥スカウト:「審判の傾向を早い段階からつかんでいた。それは制球力があるからこそできること。直球の質もいい。マエケンみたいになれる」

広島苑田スカウトは甲斐野投手、梅津投手も含めて「3人は今プロに入ってもいい勝負になる」と即戦力の実力があることを評価した。

3人がドラフト1位で指名されるのは、ほぼ確実という雰囲気になってきた。どの球団が誰を最も高く評価し1位指名をするのか、大きな注目となる。

2018年度-大学生投手-右投のドラフト候補リスト
東洋大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

一回は3者連続空振り三振。二回には振り逃げもあって4人から三振を奪い、三回1死まで8連続の離れ業だった。八回の先頭打者からスライダーで新記録の19個目を奪い、149キロの外角直球で20個に到達した。

 鋭く落ちるスプリット、緩く曲がる球など緩急、高低を効果的に使った。特に楽天・岸に刺激を受け、あまり投げてこなかったチェンジアップを多投し打者を翻弄(ほんろう)。今季初登板で16三振を奪った右腕がこの日も高い能力を示した。

開幕から3カード連続で3回戦に突入。中2日での登板に「疲れていたがそれが逆に良かった。全球種で勝負できた」と20三振中15個を変化球で奪った。その中でも「1回戦で解禁して感触が良かった」というチェンジアップは、楽天・岸が2日の日本ハム戦で清宮から三振を奪った場面をイメージし、5三振をマークした。

 最速151キロの速球も魅力だが、幼少の頃、自宅で毎日ネットスローをこなして培った制球力が6戦69奪三振という量産につながっている。視察した広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「江夏みたいだね」、DeNA・八馬幹典スカウトは「1位候補」と絶賛した。

上茶谷の投球について広島・苑田スカウト統括部長「腕が振れていて、スライダーとチェンジアップとスプリットのような変化球のコンビネーションがよかった」


PAGE TOP