勝ち点を奪えば優勝となる東洋大だが、1戦目を上茶谷大河投手で落とした。7回7安打3失点という内容に、上茶谷投手も言葉少なだった。
初戦落とす
前日に、「一番調子が良い」と状態の良さを話していた上茶谷大河投手、140キロ中盤から後半の速球に得意の沈む球を織り交ぜる投球を見せたが、左バッターに6本のヒットを浴び、3回、5回、7回に1点ずつを失った。結局、7回を投げて7安打3失点、5つの三振を奪ったものの、託された初戦を落とした。
試合後は言葉も少なかった。2戦目で敗れればこれが春の最後の登板となってしまう。それでも杉本監督から「明日勝って、明後日行くぞ」と声をかけられ、「これで終わったわけじゃないので、頑張ります」と話した。
前回の立正大戦に続き、敗戦投手となった上茶谷投手だが、この日視察したオリックスの古屋編成部副部長は「潜在能力があるから」と変わらない評価を示した。この日は日米11球団のスカウトが視察をしており、注目度の高さも変わらない。
大学野球選手権で、東洋大の梅津晃大投手、甲斐野央投手、上茶谷投手のドラフト1位候補3投手が、全国の強豪相手に投げる姿を見たいという人も多いと思われ、2回戦に注目が集まる。
勝ち点を取れば優勝が決まる。日米11球団のスカウトが見守る中、大事な初戦で上茶谷は7回3失点と力投したが、打線の援護がなかった。「これで終わったわけじゃない。また頑張ります」。涙をこらえると、足早に球場を後にした。
上茶谷7回3失点 デイリースポーツ紙面 2018/5/30
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